STAR DRIVER 輝きのタクト 第4話「ワコの歌声」


スガタの従者がひとり、タイガーへと魔の手を向けたケイト。
その彼女の策謀により、ワコとタクトは一見すると現実世界のようなゼロ時間へと引きずりこまれ・・・。
不確かな想いが確たる想いへと変わる第4話。


というわけで、朝、目が覚めたらそこは一人きりの世界になっていた・・・。
と思ったらタクトだけは居たという切り口から始まる今回のお話。
きっかけは何であれ、これまで互いをよく知る機会のなかった男女が二人になり、そこでの経験を通して距離が縮まって・・・という王道展開です。
これまではどちらかと言えば、持てる力を正義(と信じること)のために行使してきたタクトもこれを機に明確に「ワコのために」という意識を持つようになったようです。


同時に、島に着てからこれまでの間「君」「あの子」「人妻さん」「寮長さん」などなど、人を名前で呼ぶことのなかったタクトが初めて口にし、これからも口にするであろう名前が「ワコ」になりました。
青春だなー。


という主役サイドのほのぼのの裏側では、綺羅星さん達が暗躍。
とりわけケイトの目的の真相が気になるところ。
ヘッドにはそれが解っていたようですが・・・。


そして期待も高まっていた肝心のワコの歌でしたが、サカナちゃんのそれとは違って今回は鼻歌に毛が生えた程度のものしか披露されず。
正直物足りないわけですが、本格的な歌唱はあとの楽しみとして残ったのだ、とポジティブに考えます。


その他、全体として1〜3話とは打って変わって抑揚を控えめにした大人しい回でした。
一番の要因はやはりサカナちゃんの挿入歌から始まるサイバディでの対決がなかったことでしょう。
どうやら自分で思っている以上にあの単純ながらも爽快な一連の流れを心待ちにしていたようです。
こういった落ち着いた回も好きではありますが、派手なのを期待していた分少なからずガッカリ感があったのも正直な感想です。


ただ、2クールもあるという長期的スパンで見たら全部の回が1〜3話みたいな展開というのは不可能でしょうし、これは仕方ないとも思います。
来週はまたお望みの戦闘シーンがあるようなので、アドレナリン放出展開は来週に任せるとします。


以上、4話でした。
しかしそうか、あのめがねの片割れは(ケイトが増幅させたとはいえ)密かにそんな願望があったんですね。
けれど仮にスガタからワコを排除できても彼がフリーになるだけで、自分に振り向いてくれるかどうかという最大の課題は残り続けます。
恋は難しい。