探偵オペラ ミルキィホームズ 第10話「ミルキィホームズには向かない職業」


どんな事態に直面しても冗談と偶然一時的に復活したトイズで気楽に乗り切ってきたこれまで。
もしかしたらこのままの調子で行けるんじゃないか。
そんな風にも思えたけれど、やっぱりそんなに甘い話はなくて・・・。
今までが今までだけに急なシリアスが胸に突き刺さる第10話。


ついにこの時が来てしまいました。
3ヶ月の期限も気にせず、信じていればきっとそのうちトイズは戻るという根拠のない楽観視に基づき遊び呆けてきたことへの罰が下る時が・・・。
辛い・悲しい・可哀想。
でもこれって、自業自得なのよね。


とまあそんなわけで、パロディな小ネタを盛り込みつつ、全体的にはいつも通りかあるいはそれ以上にギャグアニメしながらも最終回へ向けて終盤にはシリアス展開へと変じた今回。
次回で一度話をまとめて、12話はまた再び軽く明るいノリになれば全12話の構成としては最良かも知れません。

  • 小ネタ

ざっと見ただけでも結構な数が確認できます。
コマ送りにして静止画を確認するとかなりの数がひっそりと盛り込まれてそうな感じ。
本編はもちろん、アイキャッチも含めパロディも豊富でした。

  • スリーカード

実は仲が悪かったことが判明。
そもそも元はそれぞれ独立して怪盗稼業に勤しんでいたんですね。
まあ、唐突な観が否めない面もあったので、その辺りもう少し前もって下地を築いておいてもらえてれば尚良かったと思いますが。

  • 作画

先週がいまいち不安定でクオリティが低く、「来週は安定していると良い」と言ったわけですが、今週は安定とかそんなレベルではありませんでした。
何この高クオリティ。
今回の質をもう少し落としてもいいからその分を先週に注いでくれてれば・・・。
いや、まあでも「本気出すとすごい」というのを見ることができたので、これ以上贅沢を言うべきではないかな。

  • エリー

カワイソス(´;ω;`)
基本的にびくびくおどおどした登場人物は好きではないのですが、エリーは例外。
回を追うごとに彼女を好きになっていく自分が居ました。
いや、別に耳年魔なことが要因ではないんですが、なんか好きなんです。

お気楽シャロにちょっと性格の悪いネロとすぐに別世界に行ってしまうコーデリア
そして他三人が間違いだらけな中、ただ一人正しい方向を向いているのに意志が弱く流されやすいエリー。
どこかで見たことがあるこの光景はまるっきり1話のそれなわけでして。
だめだこいつら、まったく成長してねぇ(´・ω・`)

  • 小衣さん

もう、小衣ちゃんなんて・・・言えない。
これまでどんな状況でも「小衣ちゃんて言うな!」というツッコミだけは欠かすことがなかった彼女。
そんな小衣がツッコミを忘れるくらいに───というあの描写は精神的にくるものが(´;ω;`)ブワッ
ただしIQのインフレだけは別問題なのでどうにかしてください。

  • マジギレ生徒会長

普段優しい人ほど怒ると怖いというのはこの事。
しかしあの反応を見る限り、ミルキィホームズ復活を望む想いは伊達や酔狂ではないのは間違いなさそう。
じゃあその真意は一体何なのかというと、???
謎です。
復活するであろう四人のトイズの行く末よりもこちらの方が気になりますね。

  • ED曲

歌詞が今回の内容と見事に一致しています。
TVサイズの歌詞はこのために書かれたんじゃないかというくらいのシンクロ具合でした。

というわけで、10話でした。
来週こそ探偵失格ミルキィホームレスとなった彼女達の奮闘が見られるはず。