ブレイクブレイド 9

ブレイク ブレイド ? 限定版 (Flex Comix)

ブレイク ブレイド ? 限定版 (Flex Comix)

※ネタバレおかまいなしの感想版
こちらはネタバレしまくりのただの雑感になっています。
ネタバレなしの概要や紹介文的なレビューをお求めの方は一つ前の記事をご覧下さい。


サガレスたんキターーー!
待ちに待った伏線回収といった感じ。
2度に渡って思わせぶりな場面を描きつつ、何もしないまま結局国境戦線を突破されてしまったので、よもやこのまま期待だけさせておいて実は無能とかそういう人物なんじゃないかという危惧すらしたのですが、そんなことはまったくなく、実に有能な人でした。
見た目に反して。


ただ、そんな彼の活躍もそつのないボルキュスの手配によって逆転劇につながるほどの効果はもたらせず。
結局のところオーランドがどうにかならない限り事態の打開は難しいことに変わりはないです。


とくればまあ、当然そのオーランドに新たな動きが起きるわけですが、こちらでもまたモラーク将軍という意外な人物が意外な動きを見せてくれ、読み手を楽しませてくれました。
第一印象がすごく悪くなるように描かれてた人だけに、作者の計算高さが窺えます。
しかし性別がよくわからないので、この人も女性将校なのかはたまたただのイケメンなのか。
今後の安否もさることながらそっちがすごく気になっていたり・・・。

体の線の細さや胸があるように見える衣服の描かれ方などを見ると女性のように思えるのですが、実際のところはどうなのか。
レーコ・モラークというフルネームからして女性で間違いなさそうなんですけどね。

そして肝心の教帝ですが、こちらはこれまでの描写に反して実は為政者としては案外無能っぽい印象が強まりました。
下手をするとよく居る天才ロリではなく、本当にただの世襲か何かで若くして権威だけ手にしているお飾りの可能性も。


その他、弟くんは避難所生活が有意義になる要素を掴み取った模様。
そして崖から谷に落下したデルフィングは休戦期間中に無事発見され、王都へ帰還となりましたが、未知の技術で製造されているだけに修復不能の損傷が今後の重石となりそう。
ただ、その分を補うようにライガット贔屓なシギュンのアップデートが施されるので差し引きすれば分からないかな。


また、1巻だか2巻だかで描写のあった「シギュンが指輪をしない理由」に関してもここでようやく真相が判明。
こうなってくると、後腐れなくライガットとシギュンがくっつくにはホズルが死ぬことでシギュンが未亡人にでもなるしかなく、しかしそうなったらなったで別の面でスッキリしなくなってしまう。
ライガットとシギュンに関しては、現状のまま最後まで結ばれることはないかも。


というわけで、9巻でした。
いよいよ大台となる10巻は内容の面でも大詰めを向かえそうな情勢であり、新武装搭載のデルやガイン将軍の動向など目を離せない展開が続きそうです。