STAR DRIVER 輝きのタクト 第16話「タクトのシルシ」


ついに身元が特定され、綺羅星の魔の手が向けられることになってしまった日死の巫女たるミズノ。
そして彼女の封印は破られ、彼らは第三フェーズへと発展を遂げる。
これにてタクトと綺羅星、互いの条件はイーブンとなった。
ヘッドの不吉な予言通り、タクトは敗北を喫してしまうのか。
第二章ミズノ編が最終回となる第16話。



さて、昨晩は興奮のあまり少し大仰に言いすぎた観がありながらも改めて見てみてもやっぱり良い回だったと思える今回。
結末が案じられたヨウ姉妹の問題も円満な最期を迎えることができましたし、後味の良いエピソードとして巧くまとめられていたと言えます。
誰かが犠牲になり、その悲劇を材料に得られるカタルシスのある展開もまたひとつの物語の盛り上げ方ではありますが、スタドラはスタドラとして、犠牲者のないきれいな物語を構築し続けて欲しいですね。

  • 化学部部室

怪しすぎる(笑)。
日曜だとか見慣れた風景がとかそういう話じゃねぇ!
こんな空間に警戒もせず足を踏み入れるミズノは、よっぽど思い詰めていたということの婉曲的な表現でもあるのかな?

  • わぁぁ変態がいっぱいだー

うら若き女の子がこんな環境に放り込まれたらトラウマになるだろ、これ。
しかもなんか複数人に取り囲まれて「変なとことか触られたらしいし」

  • ゼロ時間への転送

基本は強制。
けれど一部の上級ドライバーはその限りではないそうです。
なるほど道理で。
毎回居る人と居たり居なかったりする人の違いは何なのかずっと気になっていたので、一定の回答が示されたことですっきりしました。

  • ゼロ時間の美術的な表現

すごかったですねー。
特に封印が破られてからの三次元な描写は目を見張るものがありました。

  • vsヘッド戦前半

「おまえだけが銀河美少年だと思うなよ」
という最高にしびれる科白から始まった白熱バトル。
常にタクトの一枚上を行くヘッドの戦いぶりにワクワク。
動画も非常に動きのある上質なものになっていて大満足でした。

  • vsヘッド戦後半

形勢逆転が早い!
 やばいピンチだ、このまま負けてしまうのか?
 どうする?どうなる銀河美少年!?
などと思う間もなくタクトが覚醒してしまった感じ。


一度でも負けてしまったらもう取り返しがつかないということで、タクトが無敗のヒーローとして君臨し続けるのは展開としてはアリだと思います。
ますが、あれだけの前振りをした以上せめて一週おいて、来週を逆転回にした構成を見たかったかな。
まあ、無駄にぐだぐだ引き伸ばすよりはタクトの覚醒でボルテージを上げ、その熱が冷めやらぬ内にサクッと勝負を決してしまうのも決してダメとは言いませんが。

  • タクトの過去

いよいよ全貌が明らかに!
なるのかと思えばそうでもなく、何となく概要を掴めた程度。
あの幼馴染と思しき二人とタクトの関係(年齢・血縁など)も想像するしかなく、分かったような分からなかったような回想でした。
とはいえ、こと「タクトが今のようになったきっかけ・原動力をハッキリさせる」という点においては明解ではありました。

  • タウバーンのver.アップ

パワーアップと言っても良いですが、なんかマイナーチェンジって感じで、あまりキターーー!っていう興奮はなかったですね。
ビミョー(´・ω・`)


それよりもタウバーンも赤、髪も服装も赤が基調なのにシルシだけ青だったタクトのシルシの本当の輝きは赤だったんだよ、という事実の方が印象的でした。
ただ、何故あの場で覚醒したのか。いままでは何だったのかは説明がなかったので謎でしたが。

  • 第三フェーズで負けたら?

サイバディに直接乗り込む→負ける時サイバディは爆破する→ドライバーも死ぬんじゃね?
という疑問は、脱出ポッドばりの緊急射出システムによって「ドライバーは死にません」という結論に行き着きました。
制作サイドの事前の宣言通り、この作品で死者は出ないようです。

  • ヘッドさん(笑)

「ほんとヘッドさんて、サカナちゃんが居ないとダメダメなんだから」
もうこの人、今後どんな顔して綺羅星やスガタの前に顔を出せば良いのでしょうか。
「まもなくあの銀河美少年は敗れる」(キリッ
とかもうね・・・。
ああ、そうか。自分のことだったのか、まもなく負ける銀河美少年って。
なんという体を張ったギャグ(´;ω;`)


しかしまあ、最大の難敵になるかと思われたヘッドですらこれだと、この先のバトルに一抹の不安があります。
と同時に、OP・ED共にあれだけ大々的に扱われているヘッドがこの程度の戦い一回限りで終わるとも思えない側面も・・・。
一応まだまだ要注目な人物であることには変わりないですね。

  • 「アンタの後ろ」

からのBGM、そしてEDへ
(´;ω;`)ブワッ
最高でした。

  • タクトの父親

ヘッドではないのではないかと思えてきた今日この頃。
というよりは、思う思わない以前に現状ではピースが足りず、ヘッド=父親とするには整合性の取れない点が多すぎる。
絵の件などはミスリードを誘う罠ですかね。


一方、こちらはついにビジュアルと声が明らかとなったじいちゃん。

というわけで、またも充実の16話でした。
来週からはケイト編に突入し、新展開になるものと思われます。
新キャラ二人も本格的に参戦してくるようです。