STEINS;GATE #02「時間跳躍のパラノイア」


いましがたまでそこにおり、忽然と姿を消した人々。
何者かに殺害された牧瀬。
だが、共に居たまゆりは突然人が消えたのではなく元から誰も居なかったのだと言い、牧瀬も現に生きている。
これは一体なんだ。俺はどうしてしまったんだ。
困惑する岡部であったが、事態はそれだけに留まらなかった。
10年前にネット上を騒がせたはずの“ジョン・タイター”なる人物が再びネット上に現れた。
しかし彼に関する一切がなかったことになっているのだ。
そして、本人を含め周囲も彼の登場はこれが初めてかのように振舞っている。
すべてに共通するのは、岡部の記憶にだけは残っているということ。
いや、彼の記憶の中にしか痕跡がないということだ・・・。


コンガリィ焼けた彼女の健康的な素肌、という第2話。


さて、2話です。
どうしても中核部分だけをなぞるように展開しているため諸々不足していることがあるのは否めない印象であるものの大分面白くなってきました。

とりわけ「科学」に関する部分はごっそりやられてる模様。

もっと酷いことになるかなと思っていただけに、この分であればアニメだけでもある程度の魅力が伝わりそう。
特にこういった原作をもつアニメ化の場合、

  • 何が何やら分からなくても分からないなりに「なんだか面白いことになってきている」ことは感じ取れる
  • 何が何だか分からないからちっとも楽しめない

というふたつのケースに大別できるかと思いますが、どうにか前者になれそうな気配です。


ただ、何の説明もなく置いてけぼりにしたまま進行すべきではないという見方もひとつの意見としてはあり得ます。
この説明不足な構成は恐らくこの先最後まで続くかと思えるので、残念だけどそういった人には好まれない作品になりそうかな。


あとはまあ、基本的にアニメでは現実世界のネットスラングなどを登場人物にしゃべらせてはいけないといった暗黙の了解のようなものがあるので、掟破りをしているどころか多用しまくりのダル(や岡部)を不愉快に感じる人が居るかも・・・。


以下、今週は主に新しい登場人物の紹介をします。

  • 漆原るか

おかりんのアレがソレだとは分かっていないけど、とても純真なので結果的に話に乗ってることになっている子(男の娘)。
まゆりのクラスメイト。

  • フェイリス

おかりんのアレがソレだと分かっていて乗ってきてくれるノリの良い子(猫かぶり美少女)。
まゆりのバイト先の友人でもある。

  • 阿万音鈴羽

何年も前のふっるいギャグを流行のものだと勘違いしていたり、何かと世間ずれしている子(ジャージ)。
人当たりが良く、誰とでもすぐに打ち解けられるタイプ。

  • 桐生萌郁

無口・無愛想・無表情で、何を考えているのかよく分からない人(眼鏡)。
ただし、メールを介するとその限りではない。というか正反対なキャラに豹変する。

ちなみに、岡部(とダル)はああ見えて成人も迎えていない大学生。
まゆりは岡部の2歳年下の高校生である。

  • バカなの?死ぬの?

僕が知る限りでは、ルイズが元ネタではないはず。
ルイズも使ったことがあるだけであって、初出ではない。
まあ、火付け役のひとつであったことは間違いないとは思いますが。

というわけで、徐々に不親切設計についていける人だけ見てね?といった塩梅になってきたシュタゲ第2話でした。
一応公式HPの方では多彩な情報が公開されているので、アニメだけではなくそちらで補完をすれば敷居が低くなるかも知れません。