獣の奏者 4

獣の奏者(4) (シリウスKC)

獣の奏者(4) (シリウスKC)

ユーヤンというかけがえのない友人も手に入れ、学舎での生活にも慣れてきたエリン。
そして、王獣の世話をできるという教育環境に喜びも感じていた彼女だが、ひとつ気になることがあった。
それは、学舎に居る王獣がかつて見た野生のそれとは違い、活力に乏しいように見えることだった。
そこで彼女は、教導師長ですら見た経験がないという野生の王獣を知るアドバンテージを活かし、王獣の世話に専念する許可をもらう。
こうして、手負いの幼獣を救うための彼女の奮闘が始まった・・・。


さて、今回はあの2巻を越えて、過去最高の物語が詰まっている一冊となっている。
まだ4巻足らずでありながら既にしてこの充実感。
いったいこのコミカライズは、この先どれだけの満足を与えれてくるのだろう。
期待と新刊の待ち遠しさがうなぎのぼりである。


というわけで、今回は非常に満足度の高い内容。
結果がわかっていても尚、エリンが目標を達成しやり遂げた時の感動は言い知れないものがあった。
また、子供の頃のエリンの作画にとても親しみがあっただけに、3巻では成長して少し大人びたエリンに若干の物足りなさも感じたのだが、この4巻ではその大きくなったエリンがあの時のような素晴らしい作画でもって表現されている。
小さかろうと大きかろうとこれだけのものが描けるならもう何も心配ない。
ただひたすらに新刊が早く読みたい。