あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない 第11話「あの夏に咲く花」


花火を上げてもめんまは成仏しなかった。
めんまのお願いは花火ではなかったんじゃないか?
一瞬、そんな考えが脳裏をよぎる面々だったが、本当は薄々勘付いていた。
そうじゃないんだ。
問題なのは、自分たちの心の持ちようなのだ、と・・・。
うお、全俺がもらいなき暴発です───という最終話。


さて、ノイタミナだということをすっかり忘れていたので今回が最終回ということを数日前まで知りませんでした。
遅く始まっておいて早く終わった結果の全11話。
しかして、その内容と出来はというと・・・。


おおむね満足。
第1話を見た時にビビッときたその印象を裏切ることなく、全体としてもきっちりまとまってきれいに終わったように思います。


また、最終回だけ抜き出してみても感極まる場面が多く、もらい泣きを頻発させられるなど、なかなか良い内容でした。
ただ、あくまでももらい泣きが主軸だったというのは曖昧にしたくないポイント。
ほとんどは声優の好演と音楽に引っ張られる形で涙腺が刺激されたものであり、物語の展開そのものに刺激されることはそう多くなかったです。
むしろ脚本だけ見れば、最終回には盛り上がってきた気分を白けさせられるような場面もなきにしもあらずで、あまり手放しに褒めたくはないかなぁ。
ストーリーには、登場人物たちは平然としているのにそんなのとは一切関係なく涙を誘われるといった類のものがありますが、今回はそれに該当する形ではなかったように思えます。
そこが実に惜しかったところ(´・ω・`)

  • 成仏させられなかった理由

仮初の団結ではだめだった、というのが答え。
表面上同じ目的のためにまとまっているようで、その実、考えていたのはみんなみんな自分のことばかり。
そんなんじゃあ・・・だめに決まってるよね、と(´・ω・`)

  • つるこ

幼少期が(外見も中身も)めっちゃかわいい→成長してインテリめがね化→一部の層を除き、評価を下げる→前回髪をショートに→もっと評価を下げる
という流れできていたのに、最終回で猛烈に株価上昇しすぎ。
値幅制限?なにそれ状態といって良い。

  • ぽっぽの秘密

川の流れに足を取られて流されていく?めんまを前にしても何もできなかった。
そのことがずっと彼を縛り付けていた、とのこと。
前回「いつも見ているだけで何もできなかった」ことを強調する場面があったのは、こういうことだったんですね。

  • じんたん母

人妻が素敵すぎて辛い(´・ω・`)
引き篭もり生活が長引いても捻じ曲がらず、じんたんが割としっかりした人間でいられたのは、この人の子だったからなのかな。

というわけで、短いながらも・・・あるいは短いからこその充実が見られた『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』全11話でした。
この後枠に入る作品はあまり食指が動きませんが、あの花も実際見るまではまったく同じように興味を持っていなかった作品なので、やはり実際に見てみるに限りますね。
7月を楽しみに待とうと思います。