セイクリッドセブン #02「ルリ色の絆」


藍羽ルリと名乗る少女との出逢いにより、長年悩まされてきた“力”を正しく使うことができたアルマ。
しかし、あの時はその場の成り行き上から協力する形となったが、今後も全面的に力を貸すとなれば別問題。
気持ちの整理のつかないアルマは、ルリの申し出を一旦保留としたのだが・・・。
ベタなところも多いけど、ひねりすぎないそのシンプルさが良い時もある───という第2話。


さて、今回は初回時にいくつか浮上した疑問点などにきちんと答える構成になっていました。
そして、中でも大きなポイントだったのが次の三点。
・ルリが悪石と戦う理由
 唯一残された肉親を取り戻すためというなかなかにしてベタな設定。
 だが、悪くない。
・アルマとルリは先日が初対面ではない
 ただしアルマには覚えがないらしく、ルリの一方的な親近感が目立つ。
・アルマの川での石拾いは失くしたペンダントを探すため
 しかも形こそ違うもののルリの持っていたペンダントと同種のものに見受けられる。
 と同時に、かつて力を暴走させて十数人もの人を病院送りにした事件の原因でもあった。
その他、色々と分かったことがあり、また同時に今後の展開へ向けて鍵となりそうな要素なども新たに浮上。
この1〜2話の流れに見られたような初めは魅せることに重点を置き、野暮ったい説明はあとからでもできるという考えは好きです。


また、初回に比べてシリアスさが減り、ノリが軽くギャグ成分が多かったのも印象的。
これが今回限りの特殊な例なのか、1話が特殊で今後はこれが基本になるのか。
果たしてどちらだろう。

  • 学園改革

なんと典型的なフィクションの金持ち。
というか、改革っていうより改悪?
確かに環境こそ良くなってはいるものの採算を度外視した学食や成金趣味の内容などを考慮すると、あのやり方は教育の場には不向き。
若すぎる経営者はこれだから・・・って僕は団塊のおっさんか。

  • ポケットの石

ふとした時にアルマが見つめたり握ったりして気持ちを落ち着けるのに役立ててる?あの小石。
それがまさか初めて出逢った時の若菜からのもらい物で、捨てずに持ち続けていたものだったとは思いもよらず。
意外なところに小憎いエピソードを挟んでくるのがGOOD。

  • 服装

基本的に制服なり何なりの「決まった一張羅」がある方が大幅な省エネになります。
が、あえてそこを妥協せず、アルマやルリ・若菜たちの服装が毎回違うのはかなりの高ポイント。
こういった些細なことだけど視聴をより楽しくさせる所を手抜きしないのは良いですね。

  • ノーパラシュートスカイダイビング

ノーロープバンジーならいざ知らず、これは自殺行為。
ルリにはそれほどの絶対的信頼がアルマにあるかと思うと、すごいものを感じます。

  • 変身

ルリが居ないとできない模様(´・ω・`)
いまはまだ・・・という設定だとは思うけれど。
また、変身するとメンタルまで変化するらしい。

  • 悪石

すごいデカかったのに、かなりしょぼくてアッサリやられた。
やはりただの悪石はそれほど脅威とはならず、今後はより高度な悪石というか、アルマの同類が最大の敵となるのかな。

  • 鬼瓦

すごく、マスコットキャラです・・・。
見た目も言葉遣いも定番の小動物や妖精とはかけ離れているのに、下手なお約束キャラよりも愛せるから面白い。
そして、ギャグ要因としても貴重。

  • ED

初回が特殊EDだったので、映像は今回が初。
残念ながら省エネな映像で、あまりこれといって特別なものではありませんでしたが、まあ本編の作画が充実してるから良いかな。

というわけで、まだまだ期待感は衰えない第2話でした。
次回はOPにも出てくるライバルキャラ的な存在とアルマとのファーストコンタクトが実現する模様。