GOSICK 7

GOSICK 7 (ドラゴンコミックスエイジ あ 3-1-7)

GOSICK 7 (ドラゴンコミックスエイジ あ 3-1-7)

アニメの放送も終了、原作も完結。
唯一残されたまだ終わらない『GOSICK』として粛々と原作を辿っていくコミカライズの第7巻。


物語は今回から原作第4巻───アニメでいうと第13〜15話のお話へと突入。
学園の図書館塔と対をなす時計塔にまつわる逸話と小国ソヴュール繁栄の足がかりとなった歴史上のとある人物に関する物語だ。


ストーリー面はいたって平常運転。
今回も原作に忠実に展開されている。
漫画全体としては、どのメディアよりもまるっこく≒幼く描かれたヴィクトリカによって華やぐ画面が象徴的。
アニメもそれなりに表情の変化には富んだものとなっていたが、やはり漫画の自由な表現ぶりと比べると足元にも及ばない。
ころころと表情を変えるヴィクトリカと彼女に接する一弥。
そして、この巻からはアブリルも彼女と初対面を果たし、珍問答の輪に加わることとなる。
実に賑やかで面白い。


途中を省略することなくこのペースで行くと連載終了までにはそれなりの年数を要することとなるが、最後に残されたメディアとして見ていて楽しいこのコミカイライズは引き続き大事にしていってもらいたいところである。