ベン・トー #05「北海道の鮭を使ったあら汁 326kcal」


佐藤や槍水らがよく通うスーパーが点在する地域、西区。
これに対し、著我の高校や彼女の通うスーパーがひしめく地域が東区である。
いま、その東区に籍を置くとある団体が西区へ向けての襲撃を画策していた。
その団体とは丸富大学の「庶民経済研究部」であり、その長は「帝王(モナーク)」の二つ名をもつ狼。
縄張りを越えてまで弁当を狩りに来んとする彼の狙いとは・・・。


一方その頃、著我と遊ぶため彼女の元を訪れようとしていた佐藤は、肛門が危機に瀕していた。
それは決して、腹痛によって何かが漏れ出しそうだなどという意味ではなく、もっと直接的な危機だった・・・。


今回はあちこちで下ネタ全開だなぁ───という第5話。


さて、上述の通り下ネタ盛りだくさんとなった今回のお話。
その代わりとしてこれまで皆勤賞だった梅様と内本君がついに出番落ちと相成りました。
加えて茶髪や坊主ら西区の顔なじみもやはり初めての出番なし。


しかしそうした欠席者が居る一方で、初期からOPに姿はあったものの本編では未登場だった人らが続々と登場。
この先もまだ新キャラの登場はありますが、これでひとまず現OP中に出てくる登場人物はすべて出揃った格好になります。
これは翻せば、今後の展開における主要人物でありながらOPに姿のない人が居るということでもあり、途中で新OPに変わる可能性があるということでもあります。
期待しすぎは禁物ですが、楽しみに待ちたいですね。

  • 迷彩服の人たち

これはサバゲー部のみなさんです。
間違っても本職の方々ではないので、誤解なきよう。
むしろある意味では、本職仕込みである分佐藤の方がそっち寄りだったり・・・。

  • あせびちゃん

猫耳フードの女の子。
OPにも姿があるように、そう出番は多くないものの準レギュラーとして今後も活躍?があります。
ちなみに、本編中ではともすると今後説明が入らないかも知れないので併記しておくと、彼女も一応狼のはしくれ。
実力云々というより、あまりにも破壊力のある不幸(を呼び寄せる)体質が元で「死神」の二つ名を有してもいます。


それにしてもこの愛くるしさ、あざといな・・・。
販促・・・もとい、反則です。

  • 一方的にボコられるへんt・・・じゃなくて佐藤

これを前にして、口で止めようとはするものの何故先輩と著我は動かないのか。
そこを疑問に思われた方も居るかと思います。
答えはこうです。

  • 弁当を獲得した狼に対し他の狼が手出しを出来ないのと同様、弁当を獲得した狼もその後の争奪戦の場に手出しはできないから。

まあ、アニメだと猟犬群がこのルールに違反しているかのような動きを取っているので、矛盾が感じられるかも知れませんが・・・。
あるいは、あれは立ちはだかっていただけで、手は出していないという言い訳もできなくはないかな?

  • ショートカット

の女の子・・・ではなく、ストーリーの話。
それが何であれ小説が映像化されると少なからずこうなるのは避け得ぬ運命。
しかも『ベン・トー』の場合、読者にラノベらしからぬとまで言わしめるほどページが真っ黒な作品なので、それを通常のアニメ化スパンと同様の1冊につき3〜4話で消化するとなると相当省略されることは自明の理。
しかもアニメはアニメで存分に面白さを発揮しているので、不満があるわけではないですが、元の話を知っているとどうしても「もったいないなぁ」とは思ってしまいます。
とりわけ今回は、二階堂のあの科白であるとか、あの行動であるとか、後に伏線として活かされる本筋に関わる部分もその範囲に含まれていたので残念です。

というわけで、実質半分以下にまで削られていたかも知れない第5話でした。
あと2話でこのエピソードには決着がつくようなので、今後も駆け足気味になるものと思われます。
しかしモナークの標的がウィザードではなく、先輩に変わっている節があるのはどういうことなのだろう。
次回以降で、根本的なストーリー改変が行われるのかな。