ボクと魔女の時間 1

ボクと魔女の時間 1 (ジャンプコミックス)

ボクと魔女の時間 1 (ジャンプコミックス)

高校生綴エンジは、ある日トラックに撥ねられ意識を喪失。
目覚めると、体は変だわおかしな生物が居るだわの???状態。
戸惑う彼の前には一人の少女。
何を隠そう、彼女は巷で魔女と呼ばれる奇妙な人物で・・・。


こんな表紙だけど中身はギャグ漫画というSQ期待の新作第1巻。


さて、世間の評判を信じて買ってみたこの一冊。
本当の体は事故でぐちゃぐちゃ。
かろうじて脳だけを魔女が研究中だった肉体に移植してくれたことで生存?できたのだけど・・・という流れから始まる物語。
設定に関しては突拍子がないだけで、特にこまかく詰められているようなものではないが、シリアスな方向に展開するわけでもないので、すんなり受け入れられるだろう。


そして、導入以後の展開としては自分からお願いしたことではないとは言え、彼女に借りの出来た主人公が、借りを返すべく彼女にこき使われるというもの。
具体的には、表立ってはいけない亜種の生物を研究及びそれに関連するトラブルの処理を請け負うことを本業としている魔女の便利な道具として、様々な事件に放り込まれるといった形。
ちなみに新しい肉体を得た主人公は、怪力と半不死身の特性を持っている。


とまあ、半分以上オカルト・ファンタジーの領域なので、百聞は一見にしかずというところなのだが、ひとつハッキリ言えることがある。
魔女とのイチャコラであったりラブコメ的な要素はない。
また、作画の方は表紙が本編2割増しの水準といったところであり、実際の水準は及第点といったところ。
悪くもないが、特段良いところもない無難なものである。


総じて言えば、まだ1巻しか出ていないが、仮に複数巻出ていたとしても一気買いを推奨するほどではない。
かといって面白くないとも思わないので、まずは1冊ずつ様子を見ていくのが良いだろう。
自分自身そうするつもりでいる。