LAST EXILE(ラストエグザイル) 銀翼のファム #06「Over step」


着々と鹵獲艦隊を積み重ね、その数八隻にまで至ったファムたち。
これを皮切りに、新生トゥランの誕生を世に宣言。
そして、次なる九隻目を手に入れるべくファムはヴァンシップレースへと身を投じたのだが、そこでミリアは思いもかけぬ形でその決意の程を問われることとなるのだった・・・。


おや、ジゼルさんの様子が・・・───という第6話。


さて、前回の記念すべき一隻目からあっという間に八隻まで進展した鯨獲り。
この分だと次回にもノルマ達成の運びとなりそうですが、順調なように見えるその過程でも色々なことが起き、少しずつ変化していることを窺わせる展開となっていました。
また、アデスサイドの描写は徐々に後ろ暗い本性を見せ始めると共に、彼らも一枚岩ではないことが分かり始めるという意味深いものでした。

  • ヴァサント卿

まさかの外様大名
ともすると何かのきっかけで反旗を翻す可能性がなきにしもあらずか。

これだけが今回の主軸ではなかったためかもうひとつ盛り上がりに欠けた印象。
ただ、ミリアの身柄を賭けた時点で勝負は見えていたので、勝敗ではなく如何にしてファムが挌上相手に白星を挙げるのかという視点で見ると面白くなる場面だったでしょうか。


てゆーかそもそも他がみんな標準的なヴァンシップの中、ファムだけ小型のヴェスパって時点で相当不利だと思うんですよね。
機動力はあるかも知れませんが、いかんせん出力とかそういった面では劣るわけですし。
捨て身の奇策に打って出たとはいえ、よく勝てたものだ・・・。

  • 回想

これはお世辞にもあまり良い演出とは言えなかったかなぁ。
ミリアのためにも負けられない!という思いを表現するならもっとカット数を厳選してパパッと見せるだけで十分でした。
過剰演出というか、回想が長すぎてまるで総集編のようでした。

  • アデス連邦

表面上はロリ帝を筆頭に和やかな調和が。
しかし、そうした裏ではルスキニアらが粛々と黒い仕事をこなしているという実態。
施政とは得てしてそういうものであるとはいえ、3話などでああいった表向きを見せられた後だけに、ひどく薄気味悪さを覚えます。
しかも今回はあの惨殺をアウグスタの命として公表するというのだからただごとではないような・・・。


それはそうと、粛清された貴族の中に例の色ボケさんが見当たらなかったのは、今後のフラグのひとつと見て良いのかな。

というわけで、もしかするとジゼルはミリアにファムを取られたかのように感じているのかも知れない・・・これは三角関係の予感!という第6話でした。
なるほど確かに、これでファムが男の子主人公だったら尚更ややこしいことになって純粋に楽しめる雰囲気じゃなくなってたかも。
メイン三人が全部女の子というのは、この展開を考慮してのことなのかな。