Another #01「Rough Sketch -素描-」


同名の小説を原作にもつアニメ化作品。
時は1998年。
東京から片田舎の中学校へと転校してきた主人公は、級友たちからも歓迎され問題なくクラスへと打ち解けられた・・・かに思えた。
だが、そのクラスには何かとても不吉な秘密があり、誰もがそれを共有している様子だった。
彼一人を除いては・・・。


見ている最中に後ろから話しかけないで下さい───という第1話。


さて、原作小説のことは詳しくは知らないのですが、とにかく興味本位で見始めてみました。
ミステリホラーということで、原作を知らない方が楽しめそうな雰囲気があります。
また何より、薄気味悪さ・不気味さがなんとも言えず、そわそわと落ち着きません。
主人公が見ていない・気付いていないことでも視聴者にはもれなく感じ取れてしまうのも不気味さを演出する一助になっています。
Bパートこそ何ともありませんでしたが、Aパートはとりわけ居心地の悪い感じがして病みつきになりそうでした。
自分以外の全員が自分だけに共有の隠し事している状況の嫌な感じがよく表れていたと思います。
というわけで、総じて好印象ではありましたが、第1話だけでは何とも評しがたい要素も多いので、何話か見続けてみないといけませんね。


それにしてもよもやアニメで酒鬼薔薇事件を思い出させられようとは・・・。
いまこうして振り返ってみてはじめて「もうあんなに昔のことなのか・・・」と思えるわけですが、これだけ昔だといまの未成年は既に知らないなんてことも考えられますね。