銃姫 7


おなじみのプロローグでチャンドラースの過去、そしてスラファトがかのような侵略国家に至った歴史的背景、「何が正義で誰が正しいのかなんて誰にも分からなくなる」そんな因果を知ることが出来る。
また、懐かしのキャラもぞろぞろと出揃ってくるが、物語への関与は深くなく重要性は乏しいかも知れない。
とくにビニーとリリーはただ単に出したかっただけなんじゃないか、としか(笑)。
いや、でもエナカツさんのビジュアルを含め良いスパイスにはなってるのかもわからんけど…(リリーは想像していたイメージと大分違ったので驚き)。
ただ、今回どうかな、決戦までの途中経過、セドとエルに起こる決定的な事態への布石ということで銃姫の持ち味である人物の機微には乏しかったようにも思える。
そして機微といえば、セドリックがミトにああまで辛く当たれることに違和感を覚えた。
セドには気弱というか、人に対して優しすぎる印象を持っていたから…。
まあ、セドリックをしてそうさせるだけのものが“ミト”にあると言えばあるのだけど。
そういや誤植も目に付いた。「〜が…」となるべき所で「〜の…」となっているといったものが大半だったけれど、気付いただけでも4箇所はあったような…。
尚、残す所8巻ではなく、二冊8〜9巻でした。予定、ということだから執筆量次第で増えるかも。