狼と香辛料 2

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

  • 狼2巻の“ココにハラハラ :「お前さえ━━━」(213頁)

  巻頭のイラストでこのシーンを見た時は気になって仕方がなくて、いつこのシーンが出てくるのかと頁を繰り繰り。
  実際に頁がそこまで到達してから先は気が気じゃなかった。


06年のラノベ界を騒がせた?話題作の2巻。
「うはー、くひー。もう駄目勘弁して。」ってカンジだったなぁ(笑)。
最初から話題になった作品にありがちな「1巻は良かったけど2巻は…」なんてこともなく、むしろ断然レベルアップでお届けですよ。
商人の物語としての、成功→挫折→絶体絶命→起死回生→波乱→終結という怒涛の展開に高鳴るものを感じるのもさることながら、付かず離れずな関係でありつつもお互いに強い信頼を寄せている主役二人の関係が憎いくらいナイスだ。
下手にイチャイチャしてる男女よりもよっぽど見ているこっちが恥ずかしくなるような二人を誰かどうにかしてくれ!
まあ何にせよちょっと憎まれ口を叩いてみたり、皮肉を言ってはやり返されたりの絶妙な掛け合いが面白いことこの上なし。
あまりの評判に1巻から読み始めてみて良かったよ、本当に。
ちなみに、ストーリーの方は前回一山あてた資金を元にロレンスが次なる商売を仕掛けるが…という流れ。
今回はロレンス・ホロに加えてゲストが一人。
素朴で可憐、でもたくましい羊使いの少女がその人だが、話の大事な役割を担うキーパーソンといえる。
他にも
 ロレンスは結局の所ほとんどのことがホロ頼み・ホロのおかげな駄目男だな(笑)。
 その割には自覚不足でホロに対する扱いがぞんざいだったりと感謝が足りないような気がする。それも今回の後半で大分変わってきたかも知れない。
と、1巻から引き続いてそう思わせるような展開を見せながら、後半からの逆転劇の最中でロレンスにとっての“ホロ”が変わってくるなどなど。
これはもう3巻出るとみて間違いなし。というか10月に出ます(公式早耳情報)。