戦線スパイクヒルズ 1


『平成トム・ソーヤー』を原作とする青春劇?
すみません、原作は知らないから漫画準拠で話をします。
閉塞した生活と将来に苛立ちと諦観を抱く高校生 ノムラノブオ。
しかし彼はあるひとつの才能に秀でていた。
その事に気付きある種の万能感を覚え、「自分は特別な人間だ」と思い始めて以来彼は歪んだ…。
ある日、そんな彼の前にノブオとは対照的で異常なまでにストレートな電波 スウガク が現れる。
そしてスウガクは、ノブオの才を活かしてある計画を実行しようと持ちかけるが…。

舞台は1991年、東京都心のビル群−スパイクヒルズ−
ノブオの一人称は「僕」 年上・同年代を問わず初対面の人には敬語ないし丁寧語 ちょっとスレたカンジがするだけの普通の高校生
対するスウガクは誰にでも馴れ馴れしく、どこかキレてるかのようなインテリ風高校生 まあ、高校生に見えないけど(笑)
これに俗に言う美少女である所のキクチを加えた3人が中心人物
1巻ではとりあえずノブオの現状と才能、スウガクとの遭遇→キクチとの接触までで、物語の大枠を披露したって所かな。
キクチに関してはよくある「可愛いけどパー(天然系)でノリの軽い女のコ」の類型。
この手のパー子は鼻につくのとそうでないのがあると思うんだけど、個人的にはキクチは前者かな、と。
これが後者だったら作品に対する印象もまた違ったんだろうけれど、前者だったので2巻も買ってこようと思う。