とらドラ! 3

とらドラ〈3!〉 (電撃文庫)

とらドラ〈3!〉 (電撃文庫)

 2巻の感想はこっち

  • とらドラ3巻の“ココがツボ :竜児、決定的な一言を発す「……おまえ、貧乳なのか……っ!?」(97頁)

  あぁーっ言っちゃった(ノ∀`)言うかそれを、言うのかよ。デリカシーねぇよ…。思っても言うなよ…。しかも察するの遅いよ…。


早いものでもう3巻。
巻を重ねるごとにラブコメ特有の混沌度合いが色濃くなっていっている気がするのは気のせいではないはず。
その煽りか今回はほぼラブコメ+バカ騒ぎで占められていて、ちょいシリアスなエピソードや感動させられる話が…。
うむむ、『わたしたちの田村くん』から共通してきたそこん所の「ただのトダバタコメディに留まらない情緒性」が好きで、そこを評価してたんだけどなぁ。
段々とキャラの特徴・設定などが違うだけでどこにでもあるラブコメになってきてないかな。
無論、イコール直結で、故に作品が面白くなくなったとか駄目になったってことではないけど。
それはそうと、冒頭から数十頁にわたっての大河はさすがに「ウゼェ…。」と思ったんだが、それも竹宮さんの計算のうち。
その後があれじゃあねぇ…あざとい、あざとすぎる。


ちなみに話の方は、前回ラストのトラブルが原因で竜児と大河がギクシャク、大河と亜美のいがみ合いは加速しカオス状態へ。
そこで更に恒例?のプールイベントへ突入(但し「いつもの面子でレジャー」ではなく学校の授業でのプール。意外と珍しい?)。
そして当然の如く色々起こり、ひと悶着あって一段落するまでが今回。
各人の関係が発展ないし変化したようで変わらないのは今まで通り。
竜児と大河が男女のそれというより親愛の関係というのも変わりないようだが、一応大きな転機もあり。
と、そんなわけでストーリーにひと区切り打たれ、2巻のような「ここでおしまい!」という引きで終わる形ではないのでご安心を。
しかしこれ「まだ」どころか「まだまだまだ」続きそう。