R.O.D 11

R.O.D 第十一巻 (スーパーダッシュ文庫)

R.O.D 第十一巻 (スーパーダッシュ文庫)

  • R.O.D11巻の“ココにしんみり :ドニーの逡巡 思い浮かぶは読子の顔 そして消え行くマッチの火…(94〜97頁)



「時空を超えた超大作、読子の物語もついにフィナーレへ。」(背表紙抜粋)
番外挟んで本編は2年振り。
ここまで来るともう前回までの話の細かい部分とか忘却の彼方なんですが(笑)。
ちなみにフィナーレってもこの巻で終わり、完結ってことではなくて、いよいよ最後の段階へ突入してきましたよーのニュアンスで。
さて、中身の方は当然ですが前回からの流れを踏襲してチャイナvsジェントルメンであるものの、直接の対峙に至るまでで終了。
というのも、ねねねとかドレイク、ジョーカーサイドの動きなど追わなければならない要素が多すぎて…。
あとがきで倉田さん自身自分で驚いているように、広げすぎた風呂敷を畳むのと伏線の回収でてんやわんや。
更に容量の半分近くを使って過去の話も振り返ればならず、なかなか現在が進行せず。
とはいえ、過去に関しては読子とドニーを知る上で大事なパートであって、コレのためにある11巻と言えるかも…なくらい。
それに、ブランク空いて何か変わったのかこころなし悪ふざけっつーか“遊び”が減って良い感じだったんだよねぇ。
「アレ?そうか、R.O.Dってこんなに読み易くて面白かったっけ。」というような。
おぼろげな記憶じゃ8巻「グーテンベルクペーパー編」に入ってから9巻、番外10巻といまいちだったと思うんだけど、今回は結構満足度高い。
一旦は見限ったんだけど、やっぱり買ってみて良かった。
残す所1冊、ここまできたら最後まで付き合いますか。
っても、今年はおろか来年中にも12巻出ないんじゃないかって懸念も…。08年待ち?