ワールドエンブリオ 2

ワールドエンブリオ 2 (ヤングキングコミックス)

ワールドエンブリオ 2 (ヤングキングコミックス)

 1巻感想はこっち
-ワンブリ2巻の“ココにうぅ( ´;ω;`) :「忘れないでいてくれ」(212頁)
洋兄・゜・(PД`q。)・゜・(ネタバレ回避)


荒川弘和月伸宏両名推薦!「SF伝奇ジュブナイル」ことワンブリの2巻。
著者曰くウリは「ヒロイン全員年上なお姉さんパラダイス!!」(2歳児除く)
冗談はさておき、魅せてくれます森山さん。
2巻では、新たに“怪物”ことタカオなる凶悪犯を擁する第三の勢力が介入。
棺守*1化してしまったリクを表向き“保護”した「F・L・A・G」*2とネーネを欲する棺守達との三つ巴に突入します。
そして目の当たりにする「棺守化した後に死亡した人間は、人々の記憶から消失し“初めから居なかった”ことになる」*3痛切な現実。
影も形も、人の記憶にすら残らない者へ手向けられるものは、受け渡された遺志を継いでやることだけ…。
この辺の展開力はなかなかのもので、「献身・自己犠牲を厭わない隠れ熱血キャラ」がみせる哀しくも温かな話は『クロノクルセイド』でもみられた森山作品の個性とも言えるかな。
リクが再び立ち上がり何を成すのか、作者も言うように「ようやく序章が終わった」ここからが本番。

*1:ウイルスで変異した人のこと

*2:レナや洋平が所属する対棺守組織

*3:灼眼のシャナ』をご存知なら、トーチ化した人間の灯が消えた時と同じと思って下さい