しにがみのバラッド。 1

  • ココがほんわか「おせっかいって何のこと?あたしはただ…がんばれって言っただけ」(123〜124頁)

やさしい死神モモを象徴してますね。


ハセガワケイスケさんの『しにがみのバラッド。』の漫画版。
少年誌ではなく少女誌での連載ってことで耳目を集めたかと思いますが、うん、良いんじゃないかな。


ストーリーは「死んでしまった人」「これから死んでしまう人」あるいは「死んだ人と親しかった人」の元に白い死神─モモ─が現れ、些細な助言や手助けをするというもの。
モモは主役ですが物語の案内人みたいなものなので、基本的に各話の中心となるのはその回のゲスト。
一話完結形式を原作から引き継ぎ、50頁前後かけて漫画でも一話を1回でまとめています。
また、内容は原作そのままではなく、収録されているストーリやその構成順も小説1巻丸写しではないため、漫画は漫画で楽しめる。
絵に関してはまあ、ひとそれぞれですかねー。
中には原作のイメージを壊したと不満な方も居るようです。
かくいう俺も七草さんの絵は好きで、確かにそれとの雰囲気の相違は感じました。
但し、“小説としての『しにがみのバラッド。』”の雰囲気に合わない絵ではないですから、これも良いんじゃないかなって思ってます。
小説=原作の絵は添え物に過ぎないんです。偉い人にはそれがわからんのですよ。
大事なのは原作絵に似せることじゃなくて、原作をどうイメージ化するかだと思います。
兎にも角にも、近いうちに2巻も買います。