仕立屋工房 2

  • ココにグッときた「オレが一流の仕立屋になってアースの夢を引き継ごうって!!」(118頁)

マクモえぇやっちゃなぁ…。


2巻も本編3話収録、1話読み切りです。
今度の読み切りは今回新登場のキャラが主役のもので、“天選”とは無縁のストーリー。
これもよく出来てて良い読み切り作品でした。


さて本編。
今回はマクモの住む国に不穏な影が訪れ、突如起こった騒動にマクモが関わるところから。
早い話が 悪の組織じみた連中が登場→マクモ遭遇→退治 なわけですが、どうもこいつらが“天選”の集団らしい、と。
でもって同じ“天選”として捨て置けないという理由と、今まで表沙汰にならないよう活動してきたこの集団のしっぽを掴んでしまった「マクモを狙って連中が何か仕掛けてきたら周りに迷惑」ということで、国を出て旅をすることに…。
いや、正直驚いた。
1巻じゃそういった冒険モノになる素振りがまったくなかったのでまさに急展開。
まあ、それもこれも新キャラ─菓子職人の“天選”キリク─がもたらした情報等々が引き金なので、キリクの登場で事態が激変したって感じすかね。
ちなみにこのキリク、飄々としていてサラっと言い難いことも言ってのける人物で、マクモとは正反対。
旅の相棒になるだけあって、コンビとしての色合いがおもしろいかも。


尚、どうやらこの世界には多くの国があるものの国家間の連絡はあまりないらしく、マクモの国では伝説の域を出ない“天選”も余所では割と公然の存在だったりするケースもある模様。
それと、前回「腕は確か」と書いた仕立屋マクモですが、どうやら腕も平凡らしいです。
センスはない、腕は普通ってことでキリクがぶっちゃけてますが、そもそも仕立屋に“向いてない”そうな…。
じゃあなんでまた仕立屋なんかに…ってことで、その動機に当たる逸話も入ってます。
一話完結形式に近かった1巻とは打って変わって長編ものっぽくなってきただけに、3巻も間を置かずに買ってこようかと。