ヒビキのマホウ 2
ヒビキのマホウ (2) (角川コミックス・エース (KCA87-6))
- 作者: 麻枝准,依澄れい
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: コミック
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- ココにジンときた :自分に誓った。私はそれを、一番近くで、見届ける。この恋心をひっそりと胸に抱いて─いつか訪れる、最後のその時まで。(201〜202頁)
泣けてくる…。
ハートウォーミングファンタジー『ヒビキのマホウ』待望の2巻。
いやー、出てたんですねー先月の下旬に。
つい先日ふと「1巻から1年以上経つのに2巻まだなのか。気付かなかっただけで、実はもう出てるんじゃ。」と思って調べたらその1週間前に出ていたという偶然があり、今に至ります。
それというのも、取次から書店に下りてくる新刊予定一覧の12月分に入ってなかったのに急遽発売されたのがいけないわけで云々かんぬん。
脱線したので戻します。
2巻もとても良い話ばかりで感動。
どうも8話から掲載紙が変わったらしく*1それ以降1巻のような前後編にわたるような複数回構成ではなく、単話形式になったみたいです。
これが奏功したのか、個人的には、1巻よりもストーリーのまとまりが良くひとつひとつの話が締まったように思えました。
四つ辻の悪魔やミサキさんのエピソードなんかは特にお気に入り。
尚、2巻に収録されているのは大雑把に言って
- マホウの実験体にされた小さな女の子
- 強い想いが宿ってノロイがかかった道具
- モノノケに憑かれた人
- 悪魔に願い、悪魔となった女性
- ミサキさんがアスマ院長の助手となった理由
- ヒビキとシロツキ先生の出会い(外伝)
の6つのお話。
呪いや物の怪に悪魔と出てくるけれど、この作品ならではの解釈…といえばいいのか何と言うか、まあ、扱い方が独特で新鮮です。
また、今回は新しい登場人物が出てきます。
黒髪で剣士の女性で裏表紙にも居ますが、9話で登場→ヒビキの友人に→レギュラー化します。
芯のしっかりした物腰で変わった…というより“特徴的な”口調をしており、実はこの国の殿下でした(ネタバレ回避)。
凛々しい雰囲気の人なだけに、ネタとして使われるとちょっとおもしろい(ヒヨコが群がってる様がツボ)。
移籍先の雑誌が月刊化されたようなので、3巻は今回ほど間が空かずに読めそうで何よりです。
今年の秋冬くらいには出るんじゃないかな。
2巻もきっちり出たことで自然消滅の懸念がなくなりましたし、またひとつ楽しみが増えました。
*1:2巻には7〜11話と外伝が収録されています