ひぐらしのなく頃に解〜目明し編〜1

  • ココにどよーんorz投げつけられた衝撃の一言「だったらいちいち話しかけないでくれる?めんどくさい」(133〜134頁)

・・・。言葉にならん。


綿流しの解答編にあたる(とされている)本作。
舞台は昭和57年、綿流し編の一年前。
主役は詩音と悟史。
それ以外の人物は本当に脇役も脇役、存在感薄いですね。
魅音は電話口での登場のみ、沙都子は泣き喚くばかり、レナは存在感あっても出番が少ない。
ちなみに、詩音主役なので“部活”の話はなし。
詩音が「魅音として」悟史と出逢い親交を深めていく過程と、その最中に垣間見ることになる北条兄妹の惨状が物語の中心。
というより、ほぼそれのみになってますね。
一点集中型で寄り道が一切なく、部活もないからかなりのハイペースで早々とローテンション鬱展開に突入。
平和な日常はほんの一瞬で、ちょっと今までと比べ物にならない速さ…またしても出版上の都合?
そして何より、どうにかしてあげたいのに何も出来ない詩音の苦悩(祟殺しでの圭一に共通するものがありますね)。
最悪の日常から抜け出せない悟史の苦痛とめためたに痛めつけられている沙都子。
この閉塞感バリバリの最凶ワールドにゲバァ('A`)
俺はこんな沙都子見たくなかったです_| ̄|O祟殺し編より精神的ダメージでかいっす。


あともうひとつに、罪滅しでも同様だった「これがどう出題編につながるのか」ちっとも読めてこないことが不思議ですねー。
罪滅しは鬼殺しのパラレル、この目明しに至っては綿流しの昭和58年の前。
過去がどう未来を解き明かしてくれるのか、興味が尽きないです。
(そもそも 『ひぐらしく頃に 解』シリーズ=解答編 って考えからして間違ってるんじゃ?って考えすら湧いてきてます。
既存ミステリーみたく“答え”を提供してくれる作品ではないのでは?ってことっすね。)