危機之介御免 2
- 作者: 大友克洋,海童博行,富沢義彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/05/23
- メディア: コミック
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- ココにハラハラ :「何だ?これは・・・・なんで砂利が入ってんだ・・・・」(26頁)
あーっ!そ、それは砂利じゃないんだよぉぉぉぉ!
世界の大友のヒラメキと「陰陽大戦記」の富沢&海童のキラメキが生み出す新感覚時代劇!!
こんな江戸見たことねぇ!!
クライシスジャンキー危機之介、ここに参上!!(公式HPより抜粋)
めでたく出ました第2巻。
本作は江戸中期、十代将軍家治時代─通称田沼時代─の浪人を主人公に描かれる軽妙なる騒動記です。
2巻は1巻ラストの5話の後編にあたる6話から。
危機之介の兄上が毒味役を仰せつかった献上品に毒が混入されているという情報を掴んだ危機之介は、この危機をどう凌ぐのかというお話。
この話の後は1話完結の小騒動を挟み、前中後の三編からなるお江戸の一大事へと突入。
何と危機之介らが御老中“田沼暗殺計画”の阻止を一任されるという、とんでもないことに。
いいのか、江戸幕府…。
そんなわけで、2巻のメインとなる危機はまた大層どでかい危機でありまして、2巻目にして早くもやってきた相当にシビアな物語が持つ緊迫感にビリビリさせられます。
しかもこの大一番、あえて危機之介ではなく十三をメインに据えたエピソードとなっている点がまた乙です。
とりわけ大花火の閃光によるホワイトアウトから巻末までの約10頁は、ちょっとした映画か何かのラストのようなまとまりとなっていて素晴らしいっす。
ちなみに2巻では十三の二人の兄上─柳生家の長男と次男─が両名とも登場します。
尚、今回は(も?)ウタはこれと言って目立ったこと(活躍)はしていません。
まあ、居るだけで良しの紅一点ですから特に問題なし。