ぼくらの 3

ぼくらの 3 (IKKI COMIX)

※注
3巻のネタバレはいつも通り回避していますが、2巻までで既に判っていることはネタバレ扱いしていません。
まだ2巻まで読んでいない方はご注意下さい。


今回はカコ全編で4話とチズが途中までの2話。
カコ編からチズ編はこれまでと違いし切り直しがなくそのままスライドするためか、カコの分際で4話も割り当てがありやがります。
まあ、カコに関しては2巻まででお察しの通りウシロと並び立つ程のクソガキなので死んでくれて清々するくらいなのですが、“そう思わされている自分”がちょっと怖くもあったり…。
それに、ダイチみたいなのが特殊なんであって、わずか13〜4歳の子供ともなれば多かれ少なかれああいった身勝手さも否めないですし。


3巻は恐怖や心残りを振り切り立ち向かう子供を描いた2巻の雰囲気とは対照的に、ひどく後ろ向きな内容。
小心者故に逃げ惑い戦おうとしないばかりか他人に当り散らすカコ、そして厭世観と強い個人的憎しみからすました顔でジアースを悪用するチズと、嫌悪を誘う話が満載です。
早い話が悲劇的ではあれ少なからず感動のあった2巻と比べると最悪も最悪、さらに読後感が悪い。
全巻一気読みする場合を除けば1〜3巻まで一気読みするよりも1・2巻を読んで、3・4巻辺りを一気にを読む方が良さそうです（まだ読んでいないので4巻の内容がわかりませんが）。
まあ、外見と言動があまりにもアンバランスなコエムシなんかは割とシュールなお笑い要素ではありますが…。
ちなみにそのコエムシですが、どうも単独でゲームを仕切っているわけではなく、定期的に“何か”とコンタクトを取っている模様。
まだまだ気になる伏線が残されてますね。


尚、2巻で明らかになった核心的な追加設定はこれ。
ジアースを操縦して1戦闘終わると、たとえ勝っても操縦者は死ぬ
ヘヴィすぎます…。