死がふたりを分かつまで 5

  • ココがシビれるウルトラCの危機回避策(96〜97頁)

すごすぎて唖然。


難敵の無人兵器ドローンに苦戦する護。
更にその数や4機にまで増え、遥は2つの未来どちらとも護の死が映る未来を視る。
しかし、護はどちらでもない未来を掴み、井川の支援を待ちひたすら時間を稼ぎだす。
究極のアクション、ドローン編完結!



この巻でドローン編が終わります。
終わりますが、何と4巻からの引継ぎにも関わらずこの5巻の全てがドローンとの対決に費やされています。
何という質量…。
そしてその質量に引けをとらない密度…。
こいつぁもう、最高レベルやー。


といったわけで、とにかくもう今回に関してはアクションアクションまたアクション。
陰謀だとか組織がなんだのといった設定や四の五の言うストーリー周りはブっちぎってガン攻めのバトル構成。
そしてそのアクションたるや、CG全盛のハリウッド顔負け或いはそれすら凌ぐクオリティであり、涎物の仕上がりになってます。
体調不良もあったとはいえ、この巻の収録話の連載中が「地獄だった」というのも頷けるというもの。
兎に角もう、すげぇや!としか言えないです。


ちなみに4巻の感想で触れたいくつかのことがきちんと5巻で消化されています。
ひとつは源田さん。
偶然の遭遇とも言えますが、ついに護との邂逅を果たします。
また巻の末尾ではありますが、ネットワーク内の採決で「不可」とされたBLADEこと護たちへの処遇も、どういったものになったのかがハッキリとします。
その他、護をサポートするために奮戦するシエラや剣道の有段者と思わせる源田さんの殺陣、そしてあの駄目そーな源田さんの部下の思わぬ奮起など見所には困らないっすね。
本当にこの原作と作画の組み合わせは奇蹟というには大袈裟ですが、稀に見る程のアタリだと思います。