ひぐらしのなく頃に〜目明し編〜2


後回し後回しにしている間に発売からひと月…。
時期を外しすぎててもうどうしようもないので軽めの更新に留めておきます。


出題編『綿流し』の舞台裏と形容してほぼ差し支えない『目明し編』。
2巻目に入り、悟史が失踪するまでの経緯と「失踪」の本質は何だったのか。
そして、悟史が居なくなってしまったことで詩音は何を思い、またその身の上に何が起きたのか。
ここまででおよそ半分。
残る後半は舞台を一年後の昭和58年に移し、圭一視点から描かれた『綿流し編』を今度は詩音サイドから追うことで、以前は見えなかった裏側を知ることが出来ます。


目明しに関してはどうやらほとんど綿流しと表裏一体の作りになっているようですねー。
綿流しさえ読んでいれば、「あの時あの裏でこんなことになってたのかぁ」と容易に理解できる構成になっています。
読者に易しく、巧い作りになってますね。
それから、綿流し編の最後にあった病室での圭一と大石さんのやり取りで明らかになった「あり得ない事実」のトリックもこの2巻で判明したも同然となります。
まあ、仕組み自体は半ば誰もが予想した通りのものでしたが、その辺の詳細と後詰めは3巻以降のようですからまだ何があるかわかりません。


それにしても、綿流しでは表面上しか描かれずあまり感情の見えなかった詩音がその実これだけの葛藤や狂気を抱えたとは──。
てゆーか単純に怖いです。
詩音、恐ろしい子