エル・カザド 第25話「聖なる女」

うん、そこそこ良い。
悪くはない最終回だった。



いや、終わってないから!勝手に終わらせるな、俺。


危うく勝手に番組の終了を告げるところでしたが、今週はラス前の25話。
なんていうか、どう見ても最終回な内容だった。
むしろ、真下作品があそこで終わらないことに言い様もない驚きと戸惑いを感じてる。
ねぇ、マッシーモどうしちゃったの?


あらすじは省くけれど、そんなわけで本当に最終回かと思い、予告確認するまで若干動揺してた俺_| ̄|O
見ている途中「あれ?ナニコレ?まだ25話なのに終わりそうなんだけど…」と、自分が話数を間違ってるor全26話だと誤認してたんじゃないかとまで思ったし…。


ちなみに今週もBGMの魅力全開。
但し、全開させすぎで「少し抑えろよ!変態メガネの声が聞き取り難いだろ!ヽ(`Д´)ノ」と思っちゃったことを正直に告白します。
いや、これこそ「弊害が生じようともBGMをなおざりにせずプッシュする」真下さんならではの手法であることは承知してるんだけどね(´・ω・`)


でもって、ストーリー展開はここにきてようやくマッシーモ電波が大放出。
ファンタスティック度もオメガマックス最高潮。
言い方を変えればなんかよくわかんなくてついていけねーとゆーE難度の展開に翻弄された(笑)。
やっぱコレだよー。
視聴者を選び、決して大衆受けしなそうなこの危うさがイイヨイイヨー(*´д`*)


と、ひとしきり誉めちぎったところでもっと現実な話を。
うん、正直言ってあの展開はどうかな?と思ったし、手放しに賞賛できるかっつーとまた微妙。
“今週のエルカザみたいな感じ”が常で、それが当たり前のものとして定着していたマドやアヴェンジャーのような作品なら兎も角として、エルカザはここまで比較的正当な路線で来ていただけに、最後になってちょっと「急にトばしすぎたんじゃ?」って気はする。
この事だけのせいとは言い切れないけれど、折角の感動的なシーンも今回は23話(など)の時ほどの感動を得られず、呆けてる間にクライマックスが過ぎていたような感覚だった。
なわけで、一定の評価はするけどちょっと不満もありーの、物足りないーのって感じっす。
まあでも、この辺はやっぱり個人の“感覚”の問題だから俺がたまたまそうだっただけで、大多数の感想としては評価がとても高いかも知れず、演出が成功している可能性も多分にあるよね。


ところで演出といえば、ローゼンバーグと対峙するラストのシーン。
こっちは逆にすごい好きだったなぁ(*´ω`*)
それこそ不満ひとつなく。
上下反転カットや横倒しのカット。
そして、打たれて崩れるローゼンを骨に比喩した描写。
魅せるアクションが展開されているわけでもなく、誰かがシビれる科白を口にしているわけもないのにただカットの視点を工夫するだけでゾクっとさせられるってのは、さすが真下さん。
と、ハリウッド映画じゃ特別珍しい方法でもないけれど、アニメではあまり用いられてる印象がないだけに勝手に専売特許のように思ってますが(笑)。
(とはいえ、ただアングルを倒したり逆さにすりゃ良いのかっていうとそうでもないので、その辺の魅せ方も含めるとやはり「真下さんだから」ということでここはひとつ…。)


さて、のべつまくなしに駄文を書き連ねましたが、エルカザも次で最後。
くどいようですが、真下作品にしては珍しく後日談的な話を見ることができる模様。