エル・カザド 第26話「輝く女」

まさかの後日談を用意していた真下監督。
果たしてどんなアフターストーリーが描かれるのか、全米が注目の最終回です(ぇ?)。


結果から先に。
とても清々しいかつてない響きの最後っした。ウス!(`・ω・´)
これ本当に真下イズムの結晶とも言える三部作のトリとなる作品ですか?
何かの間違いなんじゃ…とか失礼な考えが浮かんだよ(笑)。
いや、ホントにおかしなことのない普通のラスト。
冗談を抜きにすれば文句なく満足、とても良い終わりだった(*´ー`*)


ちなみにあらすじはざっとこんな感じ。
ローゼンとの決着から暫く後、片田舎の一角でダイナーを経営する初老の夫婦に住み込みで仕事をさせてもらい、流浪の旅から一転、地に足ついた平穏な生活を手にしたナディ、そしてエリス。
ナディは賞金稼ぎの過去を、エリスは魔女という真実をしまい込み、この生活を続けようと約束した。
ところがそんな折に、二人を狙う怪しげな二人組─人相を異にしたオカマの賞金稼ぎ*1─が現れる。
彼らとのいざこざを経て、老夫婦に隠し通してきた素性が露見してしまい、店を後にする決意を固めるナディ。
しかし、二人の過去を知って尚、ここで共に暮らそうと声をかけてくれる老夫婦。
幼い頃から一人身で各地を転々としてきたナディはその温かい言葉と心遣いに思わず涙し、留まる事を選ぶが…。



が、ですよ!
ここはシンプルに老夫婦の引き留めを「ありがとう。でも」とナディが断るかと思ったんすよ。
(多分、他にもそう思った人は多いはず)
ところがナディ断らないじゃないですか。
おぉ、これはここに落ち着くのか?(;・`д・´)と思いきやなんとエリスが「目が輝いてるナディが好き(だからまた旅に出よう)」とか言うじゃないですか。
そうくるか!ヤラれたね!って何をヤラれたのか判らないけど、そんな感じで衝撃的。
くはぁ、これは良いよね、イイ(*´Д`)
もうどうにもならないよね、そりゃ旅出るしかないよね。うん。
てなわけで、また気ままな旅を再開した二人。
そして別のところでは、リカルドの助けになろうと成長しているリリオとそれを見守るリカルドが。
また、ブルーアイズも生来の敏腕ぶりを発揮し、実社会で生きていく。
というラスト。
とても納まりの良い、ナディとエリス二人を描いたドラマらしい纏め方。
知る限りの真下作品*2ではかつてない、これまでで初めてともいえるきれいで透明な見終わった後の違和感がない作品になったんじゃないかな。


そして、それ故に作品唯一の犠牲者*3と言える変態ことL.A.には追悼の意を。
いや、1話のばあちゃんにも捧げなければならないか。
安らかに。


余談:
ブラウスにパンツスタイルで髪型も違う、ダイナーで仕事中のナディがちょっぴり大人っぽくて結構好きだった(´-`*)
ホットパンツにポンチョの旅装がナディらしさでは一番だけれど、あぁいった一面もあるんだよねぇ。
同じスーツスタイルだけど、眼鏡をしていた当初とは大分雰囲気の違うブルーアイズの仕事着姿も面白かったけどねー。

*1:ここでオカマを舞台に引き戻してくる真下さんって(笑)

*2:純粋なオリジナルのみ。.hackやツバクロのような委託されての監督作を含まない。

*3:ただ傀儡であっただけの被害者にも関わらず救われなかった彼の業は、無関係な人を殺めすぎたことか。