GUNSLINGER GIRL 9

GUNSLINGER GIRL 9 (電撃コミックス)

GUNSLINGER GIRL 9 (電撃コミックス)

  • ココにうるうる「おじさん…どうしたの…?」から「じゃあ…私が…お話を聞かせてあげるね」を通し、48話ラストまで(115〜126頁)

……。


俗に「神回」と呼ばれる、たった1回のその回に全てが凝縮された格別に優れた回を指す言葉があります。
これがまさにそれや。
いや、この9巻が神巻だわ、本当に…本当にどうしようもなく。
ガンスリにこんなにも泣かされるとは夢にも思わず。
3期生の登場だのなんだので脇道にそれていた気がしていたこの作品ですが、ここに至って序盤からの集大成を魅せてくれました。
8巻で1期生の扱いが〜と不平を述べた直後の9巻でコレ。
「ぐだぐだ言ってたヤツ、これでどうだ!」というメッセージを叩きつけられたかのよう。
そして、公社はこの件を境にみなが新たな決意を胸に秘め、大きな転換点を迎える…。


涙脆い人はティッシュかハンカチをお手元に。
下手打つと本に雫がこぼれて紙がよれよれになってしまいます、本当に。
あらすじとしてはとにかくアンジェリカがメインの話、としか…。
内容に触れると取り返しのつかないネタバレになってしまいそうなんです。


しかし、マルコですよ?あのマルコ。
あのマルコがこれですからインパクト強いですよそりゃあ。
心憎い演出なんて生ぬるいものではなかったです。
相田さんはハードパンチャーか…。


さて、何か書こうにも既に読んだ人にしか判らない・言えないことしか書けないので何ともかんとも。
とりあえず、名前すら出てきませんでしたがペトラ以外の3期生の存在を多数確認しました。
そして10巻の展開がどうなるかの予測がつかないです。
この話はひとまずここで一区切りと見ることもできますし、ヒルシャー&トリエラを主軸にまだ継続するのだろうと取ることもできるので…。


それから、年明け1月から第2期(ということでいいのかな?)、アニメの新シリーズが放送開始だそうです。
ということは、恐らく今回のエピソードも…。
と、期待したけれどいま公式を見てきた所どうやら3〜5巻の「ピノッキオ編」をやるのだそうな。
わずか3冊分を12〜13回の放送でやるというのはかなり作り込んだものが提供されることが期待できます。
ともあれ、確か1期は割と早期に原作の流れを外れたオリジナル展開をしていたはず。
あれから4年以上の歳月をおいての今回の放送ですから原作のストックが溜まるのを待ってのことでしょうし、かなり丁寧にアニメ化の計画がなされているのかも知れません。
現に、今回は原作者自らシナリオを書き下ろしたそうです。
そして、今回はMXとテレビ大阪というU局主体の放送形態。
フジは如何せんアレですから、これも良い報せですね。