わたしたちの田村くん 3

  • 今回の名場面:「こんなのは…やだよっ…。田村お願い、ねぇお願いだから、お願いだから私を…好きになって…」(168〜169頁)



長らく音信不通だった松澤から久しぶりに届いた手紙には一言
「相馬さんって誰?」
とだけ書かれていた。
ちょっとおかしくて切ない青春の恋模様、物語はいよいよ佳境へ。


とゆーわけで相馬との仲が急速に接近し浮かれる田村に浴びせられた冷や水
「おまえ松澤はどうするんだよ?」という問題。
しかし連絡を絶ったのは松澤の方からである以上、自分から何かして良いのか、何かするべきなのか、何をするべきなのか?田村は悩みます。
が、そこへもたらされた「松澤が受験に失敗していた」事実。
そしてその直後に自分が知らず送っていた手紙の内容、それらを踏まえると…。
アッーーー!
てなわけでして、やっぱり松澤を忘れることはできず、このまま放ってもおけない田村。
かといってこれまでモテたことなどないから二股めいた器用なこともできず、あれ以来人が変わったように迫ってくる相馬との仲がこじれてしまって…。


複雑っすねー、人間関係は…としみじみするのもどうかと思いますが、まあ、実際難しい事になっているのは事実です。
そして何より、読者個々人の好みによる肩入れを抜きにすれば松澤も相馬もそれぞれに良い所があり魅力的な事が心憎いところ。
もういっそもどかしさからくるこの不快感は全部田村のせいにして奴にぶつけてしまえ!と考えても許されるんじゃないかとすら思えます。
誠死ね!(違)*1
それはそうと、相馬はやっぱり原作よりも胸が大きくなっていて、どうやらその理由が「上からの要望」らしいです(巻末おまけ漫画、設定資料集より)。


田村と松澤&相馬の物語も次で完結。
また、4巻は番外編や原作者書き下ろしのおまけエピソードを漫画化した外伝も収録されるなど盛りだくさんとなる模様。

*1:ぶっちゃけ流行ってるから言ってみただけでスクールデイズの事はこれっぽっちもわかってなかったりします。すみません。