しおんの王 第15話「時の答え」


いよいよ開局を迎えた親子対決。
上手(うわて)であり自分の将棋の全てを知る父親を相手に紫音は勝ち星を手に出来るのか!?
トーナメント本戦、最初の大一番の終局までを描いた第15話。


子は親の知らぬ間に知らぬ所で思っていたより大きくなっているもの。
紫音の棋士としての力量の程は誰よりも知っているが、それだけに彼女は“勝負”には弱いと思っていた安岡。
しかし、紫音は彼の想像を超えた成長を遂げており、難解な局面も見事読み切って勝利を手にしました。


今週は対局の模様だけをお送りする充実の将棋回でした。
盤面のみならず対局室の雰囲気を含め、作品全体の流れが終始落ち着いて腰の据わった重厚感もありましたし、地味なのとは違う「渋さ」を見せてくれたと思います。
いわばしおんの王はいぶし銀アニメですね(笑)。


尚、今週も原作通りの流れで特に手を加えられている部分はありません。
無論、神園先生が病室で対局を観戦しているという点に関しては、以前から引き続きアニメオリジナルの要素ですが。
むしろ今週は加筆修正よりも省略が目立ちました。
まず久谷ですが、
一度対局中に顔を出した後しばらくしてまた観戦室に来る→が、もう既に勝って対局が終わったんですよ→そしてその後は解説役として観戦の輪に加わる
というのが原作での彼の立場でした。
が、アニメでは沙織に叱られたっきり出番なし。
久谷が登場しない代わりに、漫画ではこの親子対決の間は出番がなかったはずの歩が出張ってきて科白泥棒(゚Д゚)
制作内での「久谷に出番やるくらいなら歩出しちまおうぜ」という歩>>>久谷的位置づけが窺える構成でした_| ̄|○
そんなわけなので、泥棒されなかった分の久谷の言葉はすべて省略。
その他、対局者の思考よりも主に対局室での会話にカットされた箇所が多くありました。
まあ、対局終了後の悟が安岡に密かに礼を告げるシーンまでを一連の流れとして1回に収めようとしたら削らないといけない部分が増えるのは致し方ないですけどね(´;ω;`)


来週は原作通りならば今週出番を削られた久谷と羽仁名人の対局、そして歩に訪れた転機の話となります。

  • 今週の進行度合い

5巻終了。物語は6巻に突入しました。