dear 11

dear 11 (ガンガンWINGコミックス)

dear 11 (ガンガンWINGコミックス)

  • 今回の名場面

「私は今もお前達を完全には……信じてると言えない
チルハに害するなら殺すだろう
勝手なのは重々承知だ
それでもチルハを連れ戻すためにはどんな力だってほしい
頼む 力をくれ」
(95〜96頁)
最後の一行の一言がとても印象深いシーンです


昴の裏切り、ひとり行ってしまった散葉、再会を切望し立ち上がった小桃とキサラ。
そして、残酷なる真実─魔狼の力は死をもってしか消えることはない─を前にチルハの決意は…。



待望の新刊は衝撃の二冊同時発売。
完結を目前にクライマックスへの階段をのぼる第11巻。


今回発売された2冊は同時発売されているだけあって2冊でひとつと言うのが正しいと思います。
なので、さらっと流しますが、11巻はチルハ・キサラの話はあまりありません。
どちらかと言えば小桃を中心にしつつ、紅・キャロル・プリノら同行組が気持ちを、意志を確認しあうという「最終決戦前夜」的な展開になっています。
それプラス小桃の絶望が11巻の主成分。


しっかし小桃は本当に強い子っすね。
チルハとキサラも好きですが、小桃には言葉に出来ないほど惹かれるものがあります。
相当に年の差がありそうなのに昴が惚れ込んだのも解る(笑)。
てゆーかdearは時々小桃(と昴)が主人公なのかと分からなくなることが…。
多分チル・キサと併せて「どちらも主人公」なのでしょうけれど、この作品の大元であり事の始まりともなった短編『わたしの狼さん。』の主人公が小桃だったのも多分に関係しているんでしょうね。
フィナーレはすぐそこです。
You can go to the next stage now♪