しおんの王 第22話「明日へ」

    
更新を休んでいる間に真犯人、その異常な動機と次々に明らかになったしおんの王
犯人も動機もわかった、あとはしおん自身の手で決着をつけるだけ…。
超重量級サスペンスドラマ、堂々ここに完結!


結局最後の最後まで注目度の上がらなかった作品でしたが、この最終話と21話は本当に凄かった…。
圧巻というべきか、見終わった後にフッと力が抜けるくらい見ている間に力の入るものでした(*´Д`)
とりわけ特筆すべきはBGM群が作り上げる世界。
アニメに限らず映画やドラマ、映像作品というのは少なからず音楽が作品を高める一助担っていますが、このしおんの王の場合むしろ音楽が作品を創っていたように思えます。
すべての楽曲の作曲は山下康介さんという方がされているようですが、神認定です。


と、BGMのベタ誉めはさておきストーリーですが、羽仁の常軌を逸した思想、そしてそれに基づく異常犯罪は8年の歳月を超え、ついに明るみとなり裁かれることとなりました。
そして同時にしおんも凄惨たる過去との決着を気持ちの上だけではなく、形としてつけることができ、あの時失った声をも取り戻しました。
中盤、原作ファンとしてはやや不満のある所もあったこの作品ですが、終盤から最後はとても良いものになっていたと思います。
ただ、羽仁名人の殺人動機の突拍子のなさは人が起こす犯罪なんてものがそもそもフィクションも及ばない程の異常性を見せることがあるので「絶対あり得ない」と言えるものではありませんが、あれだけの言動を繰り返している殺人犯をそのままに対局が続行されている様子はさすがに何かがおかしいです(笑)。
ちょーありえないフィクション、という感じがしちゃうのは否めませんでした(つД`)
まあ、それでも良い最終回でした、ほんと(*´ー`*)


ちなみに原作の結末と違うのかどうか、違うとすればどう違うのかは雑誌を読んでいないので判りません。
アニメは19話までで7巻までのストーリーを消化しており、それ以降は既刊の手を離れていましたので…。
というか、そもそも原作はつい先日の3月25日発売された『アフタヌーン』にもまだ載っているようなので、未だ完結していないのだと思います。


それにしても羽仁の顔芸凄かったなぁ(最後に言うことがそれかよ)。