図書館戦争 状況〇四「図書司令官ヲ奪回セヨ」

メディア良化法に賛同する団体─麦秋会─によって拉致された稲嶺司令。
彼は日野の悪夢で両脚を失っており、介助が必要なことが誰の目にもひと目でわかる。
その事を理由に自分も人質として連れて行く事を相手にのませた郁であったが…。


とゆーわけで、拉致られた司令を奪回するまでの一部始終がお送りされた第4話。
稲嶺の拘束に成功した麦秋会は先の作戦で図書隊が良化特務機関から守り抜いた資料の開示と処分を要求。
潜伏場所が判明していない図書隊はこれに応じる準備も進めるが、稲嶺の義足には着脱でスイッチの入る発信機のギミックが隠されており、場所が判明。
玄田から現場指揮を一任された堂上率いる図書隊によってあえなく捕縛され、無事に解決。
ついでに郁は手塚からの交際の申し出を断りました。
手塚の方も単に尊敬する堂上から「おまえは笠原を馬鹿にするが、おまえも笠原から学べることがあるんじゃないか」と言われ、よし、じゃあアイツをもっとよく知るために付き合ってみようと短絡的に考えた結果の事だったので、フラれた?事は気にもしませんでした。
別に彼氏彼女の関係にならんでも友達になるだとかいくらでもあるだろうに、秀才と評される手塚も案外バカ。


ちなみに図書隊の発砲には制限*1があり、今回のような突発の事件では本来銃器の使用はできないのですが、大金積んで犯人の潜伏地を丸ごと買い取って図書館の私有地にするという玄田イズムで強引にクリアー。
司令の発信機によってより詳細な位置が判明する前には、郁が機転を利かせて潜伏エリアを絞り込むヒントを残したりといったこともありました。
それからアニメでは稲嶺司令の護衛役(の図書隊防衛員)が拳銃を携行しており、取り囲まれた際に拳銃を構えていましたが、上記の制限があるため小説では撃てもしない拳銃は所持しておらず、携行は警棒のみだったりします。


さて、そんな今週でしたがやけにアッサリ終わりました。
でもここのストーリーは原作からして結構トントン拍子に片がついた話なので、割と原作準拠な流れです。
ただ、それでもある程度削っていかないと放送1回分には収まらなかった模様。
小説では本筋の途中途中で起きている事などが積もり積もって次の話に繋がる要素群となっている関係上、そろそろ枝葉を端折った影響が出てき始めてます。


たとえば折口の存在感がやけに希薄だったり(つД`)
あ、そういえば初登場は先週だったから今更ですが、初めて見た時は折口があまりにも想像していたのと違って笑った。
郁や堂上などの主要人物に関しては「えー、なんかちょっと違う」くらいの差はあれ、大体同じライン上に位置するキャラクター像になっているんですが、折口はもう方向性からして全然違いました。
主要でない登場人物ってのは受け取り方によってこういった違いが露骨に表れるんだなぁとわかり*2、それがおもしろかった(´∀`)


話が逸れましたが、ハショりが特に響いたのは今週のラストかも知れません。
アニメのみ視聴の人は恐らく、両親が職場見学に来ることに対して郁が何故あれほどの反応をするのか???だと思います。
その辺は一応この話がメインとなる来週の導入部分辺りでフォローがあるとは思いますが、一応先取り的に補足。
郁の両親(特に母親)は郁に女の子らしく*3してもらいたいと強く願っており、図書隊で仕事をするにあたっても戦闘職種(=防衛員)に就く事に断固反対しています。
でも実際には郁は防衛員の中でも生粋の戦闘方、タスクフォースに居るわけで、当然その事は秘匿。
親には柴崎らと同じ事務方の仕事をしていると偽っており、本当の所が知れたらそれこそ「その場で仕事を辞めさせられ強制帰郷になりかねない!」という不安を抱えています。


とまあ、そんな事情がありまして、すぐバレる嘘つくからこんなことになるんやん、さすがアホのコって感じな裏事情があるんです。(ノ∀`)゚。
来週はこの一大事(図書隊としても有望な隊員である笠原の辞職は看過できない問題)をどう凌ぐかの騒動の話になりそうです。
尚、このストーリーから事実上の2巻『図書館内乱』に入りますので、『図書館戦争』の内容は一応今週で終わったことになります。

*1:図書館施設外での発砲には事前に複雑な事務手続きが必要。緊急事態だからと言って、その場の判断で発砲したりは出来ない。

*2:挿絵はありませんが、小説では主要人物は表紙や中扉にシルエットがあります。脇役だとそれすらないっすからねー。

*3:今時それはねーよ!ってくらいの偏見とふる〜い考えです。ぶっちゃけムカついてくる事もあるかと思いますので、来週は覚悟して見ましょう。