鋼殻のレギオス 1
鋼殻のレギオス 1 (角川コミックス ドラゴンJr. 122-1)
- 作者: 雨木シュウスケ,深遊
- 出版社/メーカー: KADOKAWA(富士見書房)
- 発売日: 2008/01/09
- メディア: コミック
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作画は原作イラストレーターが直々に行っているという極めて異例なケース。
尚、本作とは別に小説のストーリーをそのまま漫画化した本家も別作者によって刊行されている。
ファンタジー要素などの世界設定は本家で既にしたので今回は背表紙のあらすじを抜粋。
汚染物質により荒廃した大地。
人類が唯一生きられる場所は、人工の動く大地、レギオスだけになった世界。
都市を護る第十七小隊を率いる少女、ニーナ・アントークが選ぶ道とは!?
というわけでこちらの主人公は本家の主人公が世話になっている小隊の隊長さん。
まっすぐな性格で、真面目すぎるのが長所でもあり欠点でもあるといった風な人。
名家の生まれなのだが、与えられた人生をただまっとうするだけの将来に疑問を抱き数年前に家を飛び出してきた過去を持つ。
物語の方は本家とは違ってきわめてシンプルな印象。
自分がいま居る都市─ツェルニ─を守るため個人として、小隊の隊長として、色々なことを学び感じ取って成長しようとするニーナが描かれています。
基本的な生活範囲も家と学校と訓練場というルーティンに収まっており、あちこちに話が飛ぶことがないため分かり易く娯楽性の高いものになっています。
また、小隊内での日々に焦点が当てられているため登場人物も本家に比べて絞られています。
意外とこちらから先に入っても良いのではないかと思える感じですね。
本家の段で既にニーナがお気に入りの人物であった者としてはこちらの方が楽しくもあり、次が望まれます。