図書館戦争 状況一一「死闘!茨城県展警備」

今週の図書館新聞一面の見出し
玄田三監殉職!信念に殉じ、凶弾に斃れる…。
クマが…クマ隊長がぁぁぁぁぁ(;゚Д゚)
い、いや待て落ち着け自分。
防弾着てるんだろ?それにあの熊だぜ?殺したって死なないようなあの人がまさか…なあ?
そ、そんな餌(銃弾)で俺様が釣られ(やられ)クマー。


はい、衝撃の茨城県展編中編です。
熊は本当に死んでしまったのか。
真相は来週明らかに!


という事なのですが、先週言ったような前後編じゃなく前中後の三部構成でした。
って、3話に分けて尚この省略度合いすか。
原作どんだけ詰め込んでたんだよ…と今更ながらに実感。
それにしても濃ゆい回でした。
つい数話前までの軽いノリやギャグ調の雰囲気が嘘のよう。
何この重い空気、耐えられへん(;´Д`)と思われた方も少なくないのでは?
玄田が倒れたシーンもそうですが、この辺りは原作でも涙腺弱い人にはシビアな好展開続きだった所です。
血がたぎるZE!(何)
まあ、行政機関が公共施設で銃撃戦って改めてこの作品の設定ってどうなのよこれ?というツッコミはご尤も…。
小田原攻防の時もそうでしたが、とりあえず気にしたら負け!という事で。


さて、恒例の。
今回もアニメ独自の完結へ向けてなのか、かなり手が加えられています。
枝葉は捨て置くとして、主だったところではまず小牧と良化隊員の会話。
変更とか以前にオリジナルっすね。
原作は完全に図書隊ワンサイドの作品です。
良化機関は血も涙もないターミネーターのように描かれており、アニメのような人徳のありそうな人物の登場などはありません。
つまりはあえて原作が描かなかった点を描いたという意味で見た目以上に大きな変更点なわけですが、個人的にはコレもアリだなーというか、アニメの方がしっくり来ました。


次に玄田が銃撃されるシーン。
原作ではその前に例の“無抵抗者の会”の連中とひと悶着。
そこへ知事が登場。
図書隊員が聞いたら涙が出そうになるような言葉と共に玄田に詰め寄る彼らを一喝する名シーンがあります。
「ここ省いちゃうのかー。惜しすぎる…。」という思いはありますね。
ちなみに小説での知事は女性ではなかったです*1


でもってそこに郁と堂上も居合わせています。
つまり倉庫での放火事件は同発しておらず、原作では別の場面(県展後)で発生しています。
また、同じくカミツレの咲く温室でのシーンも時系列が変わってます。
アニメは開戦前、小説は開戦後。
時が違えば交わされる会話も違うわけでして、どんなやりとりがされていたのかは原作を読んで頂ければ…(卑怯)。


あ、それと最後に個人的に感じた違いを。
進藤の扱いが軽すぎる。
と言ってもこれは今週の展開や演出に原作との違いがあっての事ではないです。
アニメでは実質あれが初登場だったが故にどうしても生まれたニュアンスの違い。
ともあれ、「進藤負傷!」がもたらす事の重大さ、戦況に及ぼす影響がアニメでは感じられない(´・ω・`)
進藤さんカワイソス…(つД`)


さて、そういった相違点はあれど兎に角のっぴきならない事態になってるのはアニメも一緒。
特にこっちは残り1話、来週で最後なだけにどうなることか…。
次回は大部分がアニメオリジナルの展開で占められる可能性も大いにありますね。
複数の意味で次が気になるーーー。


余談:
全13話だと思ってました。先週残り3話と書いたのは間違いです。すみません。
と言っても全12話というのもソースがあるわけではないので確証が…ない。
放送スケジュール的に改変期の7月にまたがる事はないと考え12話だと思ったわけですが、どうなんだろう。
聞いた話ではなにやらテレビ未放送エピソードが丸々1話分あるらしく、それがDVD3巻に入るのだとか何とか。
それを含めれば全13話の構図が出来上がり。
ってあれ?このパターンついこの間にも狼と香辛料であったなー。


ちなみに未放送エピソードは原作『図書館革命』にあった小牧と毬江のあのエピソードとの事。
原作をご存知の方なら「あぁ、アレか。」とすぐに分かるアレです。
原作を知らない人にはロリコン小牧が高校生の女の子と歳の差恋愛を繰り広げる話とか適当な事を言っておきます(強ち嘘ではない)。
丁度アニメがその辺りに差し掛かった5話の後オリジナルの6話を挟み、7話が柴崎の話となっていた放送当時に「なぜ飛ばしたし!」と思った人は俺だけじゃないはず(笑)。
DVDを買う気はないので何とも微妙な所ではありますが、借りるなり何なりして見る機会はあるでしょう。
楽しみです。

*1:性別をハッキリさせる記述があるわけではないはずなので言動からの推測に過ぎませんが。