ベル☆スタア強盗団 3

ベル☆スタア強盗団 3 (ジェッツコミックス)

ベル☆スタア強盗団 3 (ジェッツコミックス)

ガンアクションにこの人あり!の伊藤さんの初期出世作
描き下ろしの表紙になった新装版もこれで最終巻です。
いやぁ漫画って本当に面白いですね。
さよなら×3


てなわけで怒涛の短期刊行となった新装版もこれにて最後。
読もう読もうと思いつつも買っていなかったので新装版のリリースは良い機会でした。
そして結果、大満足。
最上級のB級漫画っすね。
ちなみにここでいうB級はもはやジャンルみたいなもので、最上級なんだったらA級とかS級じゃないのか?というのはお門違い。
作者の伊藤さん自身あとがきで「見てる間は楽しいけれど見終わった後には何も残らないB級映画を目指した」と語られています。


そういった意味では確かに派手で楽しいだけで何も得るものはないし、リアリティにも乏しいです。
しかしそれだけにただひたすらに面白くする事だけにすべてが注ぎ込まれている観があるので、本当に面白い。
面白い面白いとバカのひとつ覚えみたいですが面白いんです。


こんな無謀な計画が本当に巧く行くのか?
行くとしたらどんな経過を辿って成功するのか。
イムリミットには間に合うのか?
しかしどう見ても間に合わない八方ふざがりの状況が立ちはだかる。
じゃあそれを打開する逆転の一発は何か。
ドキドキ ワクワク ハラハラ そういった要素が全部注ぎ込まれて織り成される最終巻の駆け抜ける速度─疾走感が凄いからですかね。
1・2巻まではすべてこの3巻に向けての前座だったと言って良いんじゃないでしょうか。
3巻だけが明らかに飛び抜けているように思えます。
ぶ厚いのにあっという間に読み終わるほど楽しかった。


しかし書く作品書く作品がいまも昔もこれだけ面白いとなると、『ワイルダネス』を買い始めた当初から既に10巻くらいまで出ててパスしてた『ジオブリーダーズ』も読んでみないわけにはいかないな…これは。
あれから4年以上経っててまだ14巻だからさほど増えてなくて助かるっちゃ助かりますが、諭吉が3/4以上お亡くなりになるのか。