PandoraHearts 6

Pandora Hearts 6 (Gファンタジーコミックス)

Pandora Hearts 6 (Gファンタジーコミックス)

  • 名場面ピックアップ

「死を恐怖せぬことが私の武器」…?はっ、笑わせるな!!
傷つくことを恐れぬ事の何が強さか!!
そんなもの…何かを「背負う」覚悟すらない奴がほざく戯れ言だ!!!」
(127〜128頁)
新キャラが啖呵切るシーンです。熱い男ですね。


アリスの記憶の断片“サブリエの悲劇”の世界から戻ってきたオズ。
一度はヴィンセントの手に落ちたシャロンも無事と知り、安堵する。
しかし彼が英雄ジャック・ベザリウスの生まれ変わりと知れた事で向けられる周囲の目に気が沈んでいた。
それを察したオスカーは彼の妹エイダの通う学校に忍び込もうとオズを遊びに連れ出すのだが…。



ということでまさかの学園編。
いや、学園編といって良いのか微妙なところではありますが、制服きて潜入したりするので一応そういう事で。
10年ぶりに再会して幼女から少女に成長していたエイダが可愛いのは当たり前なのでその辺は実際見てもらえば良し。
(あと表紙にもなっているバスカヴィルのお姉さんが妖艶です)
今回は校内で思いもかけず出会った相手がオズにとって大きな転機をもたらしてくれるというのが本題。


オズは望むと望まざるとに関わらず多くの人を巻き込んで生きていかなければならない定めにある。
それ故にこれまでは自分の事は軽視し、いっそ死をもって終わりを迎えて楽になることも厭わない姿勢でした。
が、彼のそんな考えと生き方を真っ向きってバッサリ非難してくれる人が登場。
「これでいいんだ」と半ば自棄になっていたオズを「これじゃいけない」と思い直させてくれます。
この出逢いがどれだけ貴重だったか、この先その意味を増してきそうな転換点を迎える重要なストーリーという印象がします。


ちなみに潜入先の学校で出会うので当該の人物は必然的に新キャラクター。
相方も居るため今回は物語に2人の人物が加わったことになります。
今回はアリスとギルの出番が極端に少ないですが、熱血的なアツい展開もある良い巻だったと思います。


また、カバー下のおまけは相変わらず豪勢です。
前回ネタにされたシャロンは6巻では何とか出番が…。
代わりにアリスとギルが出番なし組として巻末でネタになりました(笑)。