ハッピーとれいるず!
- 作者: 荒井チェリー
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2008/08/27
- メディア: コミック
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1冊限りの完結作品としての完成度はぼちぼち。
ラストをはっきり締めずにフェードアウトする形にしたのは評価が分かれる所かな?
「登場人物が多くてワーッとした忙しい感じ」
とはあとがきでの荒井さんの自評。
その言葉通り1冊完結作品としては類を見ない登場人物の多さがまず目を引きます。
なんと巻頭扉絵でのキャラクター紹介が12人。
舞台は高校。
幼い頃から仲良しな幼馴染3人組と友人たちの日常を描いた王道型。
以下、恒例の登場人物紹介(但し12人全員じゃなく一部)
- 杉本亜胡(あこ):通信教育で魔法使いになった(らしい)女の子 物静かでちょっと天然系
- 清水唯士(ハイジ):顔だけが取柄の男の子 性格が悪いわけではない、但しあまりにもバカなんです(´;ω;`)ブワッ ザ・役立たず
- 安田宝:ちっこい外見に反してしっかり者で二人の世話役 お母さん気質 幼馴染3人の中では唯一まともと言える女の子
- 前田克樹:名前だけでピンときた人は荒井チェリー通 料理が得意で腕っ節が強い
- 辻一芽(はじめ):名前だけで(ry 普段はこういう性格なのか…と意外に思うほど素直で良いコ 但しこっちも残念ながらバカ補正がかかっている 大食漢
- 伊沢未琴:生徒会長 しっかり者でみんなの憧れだけど人に言えない趣味を持つ なくてはならないいじられキャラ
- 小林祥太郎:副会長 生徒会長をいじるのが趣味であり仕事みたいなもん
以下、概要
幼稚園児の頃からの夢だった魔法を使えるようになった亜胡は、魔法を使って人の役に立ちたいという。
しかし亜胡の使える魔法は何の役にも立たないようなショボいもの。
さりとてその気持ちを汲み取ってあげたいと考えた宝は「校内便利屋」なる部活を立ち上げを思いつく。
部の発足に必要な人数を集めつつ“使える人材”を揃え、亜胡のサポートをしてあげようというのだ。
なんて良いコ…。
え?ハイジ?ハイジはほら、役立たずだけどビジュアル的に活躍してくれるはず。
部のマスコットということで…。
てな感じに始まり、何とか部を発足するまででおよそ半分(笑)。
残り半分で部活の助っ人だったり悩み相談などに乗ったりという活動をしつつ、日を追うごとに亜胡が新しく使えるようになっていく魔法?を駆使するというお話。
登場人物が多いなりにそれを使いこなせている辺りはさすがと言える。
既存連載作品ほどの練り込み・熟成度はありませんが、十分に面白いです。
ちなみに克樹は同作者の『ゆかにっし』『みおにっき』の主役の一人。
長女・長男・次女という三人家族の長男が出張出演。
次女の出番は皆無ですが、長女もちょこっと出てきます。
そして一芽は連載作『三者三葉』から出張。
『三者三葉』では主役勢とは通っている学校が違う準レギュラーキャラだったのですが、今回は彼が通っている学校が舞台になっています。
先のも述べた通りあちらでの彼とは随分キャラが違うので見比べて見るのも面白いのではないかと。