GOSICK 2

GOSICK02 (角川コミックス ドラゴンJr. 128-2)

GOSICK02 (角川コミックス ドラゴンJr. 128-2)

  • 今回の名場面

「・・・・・・とお・・・っ 10日ぐらいしたら・・・だね。
あのへんに・・・・・・南国の珍しい花が咲く。
だから・・・・・・花が咲く頃また見に来るがいい。」
(89〜91頁)
うおおおおおおおお!なんじゃこの破壊力はーーー!!!


欧州の小国ソヴュールにやってきた留学生、久城一弥が出逢った風変わりな少女ヴィクトリカ
一弥に嫌疑がかけられた殺人事件の真相を“話を聞いただけで”解き明かす叡智の持ち主でもある彼女。
そんなヴィクトリカに逢い、彼女の退屈を紛らわすために今日も一弥は謎とお菓子を手に、大図書館の最上部まで足しげく通う。

4ヶ月前に1巻が出たばかりの漫画版ですが、早くも2巻がリリース。


原作の小説がレーベルごと立ち消えになりかけている(あるいは既になっている?)最中、漫画版が元気に連載を続けていることはシリーズファンにとって喜ばしい限り。
てゆーかヴィクトリカが可愛えええ。
一弥が巻き込まれた、或いは見聞きした話をヴィクトリカに聞かせてあげ、それを彼女が退屈しのぎに解き明かす。
基本的な流れにそういったものがあるミステリー作品であるGOSICKですが、見てて楽しいのは一弥とヴィクトリカの何気ない会話の数々だったりします。
そして一弥が意識せず発する言動の数々に照れて照れ隠しをするヴィクトリカが何とも言えない。
それプラスアクションがオーバーで頭がドリルなブロワ警部が面白い、と。
挿絵しかない小説では決して見ることのできなかった表情や様子がふんだんにある事、これがやはり漫画版の最大の魅力といって間違いないです。


尚、ストーリーは番外編から始まった1巻からスムーズに話をつなぎ、いよいよ原作1巻の物語へと移行していきます。
学園の外の世界を珍しげにそわそわするヴィクトリカを連れ、豪華客船での会食に参加したのだが・・・という所で次巻へ。
この先は展開も激しくなってくるため、会話メインだった学園の中とは異なり色々と動きの描写も活発になります。
静的な作画はこれまで何ら問題ありませんでしたが、動きを表現するとなるとまた別の難しさがあります。
作画の天乃さんが動的な絵もこなせるのかどうかも気になるところ。