とある魔術の禁書目録 3

  • 今回の名場面

「うん!おいしーよ。とうまが作ってくれたからね♪」(164頁)
あえての番外おまけ漫画からのチョイス。
これはプッシュせざるを得ない。


前巻で原作小説の1巻までを描いた漫画版。
新章入りとなる今回は2巻あとがきで告知のあった通り、小説2巻を飛ばして3巻のエピソードへと突入。
尚、本来科学サイドは電撃コミックスでリリースされているオリジナル外伝『とある科学の超電磁砲』の担当だそうですが、今回は本編でも魔術の話は一旦お休み。
科学サイドにスポットを当てた話となっています。


というわけで最新刊。
前回の一件で記憶の一部を失くした(忘却ではなく消失。記憶を取り戻す見込みはない)当麻とその事を知らないインデックス。
当麻はその事実をひたすらに秘匿し、微妙な齟齬を抱えたままインデックスとの生活を続けている。
のですが、この巻のストーリーでは肝心のインデックスはお留守番。
出番はほとんどないと言って良いに等しいです。
そういったわけなのでメインは別にあり、次のようなもの。


以前に当麻も耳にしたことのある「学園都市でも屈指の能力者である御坂美琴にはその体細胞から生み出されたシスターズと呼ばれるクローンが居る」という噂。
実はこれは都市伝説などではなく紛う事なき事実であり、その裏には・・・。
というお話。
上述の通り科学に焦点を当てているため、インデックスは元よりステイルや火織といった既存の魔術師の登場もありません。
2章とも言うべきこの「レディオノイズ編」は4巻まで続き、そこで原作3巻消化となり、また一区切りつくようです。
それまでは魔術師達の出番はあまりないものと思われます。


尚、いきなり小説の3巻、科学の話へと飛んでいますが、原作を読んでいなくても特に不便を感じることはありませんでした。
原作未読の人にも親切な構成となっている点は1〜2巻から変わりないようでひと安心です。
また、巻末にはおまけ漫画として4コマが少し掲載されています。
これが結構面白い&インデックスが可愛いのでお気に入り。
当麻が作ってくれたものなら何でも美味しいと言われては頑張らざるを得まい。