うみねこのなく頃に〜Episode1:Legend of the golden witch〜 2

黄金と魔女にまつわる逸話が提起され、始まった物語。
今回はいよいよ第一の晩が明け、最初の犠牲者が・・・。
犯行は外部の者の手に寄るのか、それとも内部の者か。
そして何よりも19人目、魔女ベアトリーチェは本当に島内に実在するのか。
ひぐらしシリーズで名を馳せた竜騎士07が送る最新シリーズ第2巻。
また、惨劇が幕を開ける。



さて、待望だった方も多かろううみねこEP1の2巻です。
冒頭ご紹介したように、碑文通りに犠牲者が一気に6名も出ました。
しかも殺害方法・・・というか殺害された後の処遇が常軌を逸する有様。
よっぽどグロ耐性のある人以外はササッとページをめくってしまうことを推奨するほどです。


というわけで、早速のっぴきならない事態に突入したストーリー。
台風により閉じ込められ、ついには通信手段まで断たれ、状況は益々もってミステリーの王道的なベタ展開へ。
さりとて、そこからそのまま単純に推理小説の方向へは進まず、あくまで背後にちらつくのはオカルトチックな魔女の影。
戦人も懸命に状況を整理し考えを巡らせますが、やはり19人目が島に居るか居ないかで前提が大きく変わります。
そこで、何か知っているらしき使用人達に「隠し事はなしだ」と迫るのですが・・・。
というところで次巻へ。
2巻は結構な分厚さをほこっているのですが、量を感じさせない。
夏海さんの作画も短期間のうちに更に向上しているように思え、かなり完成度の高い作品になってきています。
そういったこともあり、あっという間に読み終わります。
そして残る、悲劇の余韻。
ミステリーでは幸せな展開があると直後にその者に悲劇が降りかかるので、フィクションとはいえその点は見ていて辛いものがあります。
紗音に冥福あらんことを。