死がふたりを分かつまで 9

ワイズマンの智略により包囲された護。
幾重にも張られた策に万事が休したかに思われたが、そこへ遥が現れる。
この想定外の事態を前に冷静かつ賢明な狩人は陣を引くことを決め、事なきを得た護だが・・・。



ただでさえ追い詰められた状況に守る対象まで追加されたことで余計に状況が悪化したかに見えた前回からの続き。
冒頭書いた通り、遥自身が何かをして護の手助けをすることはなかったものの結果的には遥救われた形となりました。
そして、護はその事実と相手に一本取られた自身に憤慨し、組織(エレメンツ・ネットワーク)を離れ自己鍛錬の道を選ぶ、というのが今回の流れ。


ここでポイントとなっているのが、護は組織からすれば駒のひとつでしかないという点。
護を主人公とし、組織が彼をサポートするような展開を描く事が多いため誤解しがちな盲点かも知れないですね。
しかも兼ねてより問題視されていた護が今回は「勝手に離反して単独行動を取った」のでいよいよ組織側からはっきりとしたアクションが起こされます。
この辺が今回および今後の見所となりそう。


ちなみに護に出て行かれてペアを無くした井川は早速組織側から新しい相棒を宛がわれています。
こちらの人物も相当にオーバーテクノロジーな代物を振り回す癖のある人物。
護と違って振り回すのは獲物ではなく搭乗したバイクだったりするわけですが、そのバイクがあり得ん(笑)。
あんなんあったら僕も欲しい。


とまあそんな感じで引き続き楽しみな作品。
最初護が修業に出るとか言い出した時はどんな週刊少年的なことになってしまうのかと心配もしましたが、特におかしな事もなくあっさり帰ってきたので良かった。
(何をやってどう成長したのかは一切描写がないため、その辺は今後フォローがあるのかも)