世界樹の迷宮2〜六花の少女〜 上巻・下巻

世界樹の迷宮2~六花の少女 上巻 (IDコミックス REXコミックス)

世界樹の迷宮2~六花の少女 上巻 (IDコミックス REXコミックス)

世界樹の迷宮II ~六花の少女~ 下巻 (IDコミックス REXコミックス)

世界樹の迷宮II ~六花の少女~ 下巻 (IDコミックス REXコミックス)

DSの人気タイトルの『世界樹の迷宮 2』のコミカライズ。
ナンバリングがあるからといって1を探しても1は漫画化されていないので注意。
ストーリー・作画は別誌にて『猫神やおよろず』を連載中のFLIPFLOPsのコンビが担当。


上巻発売時から興味のあった作品ですが、全2巻の短い作品だということだったので下巻の発売と評判待ちをし、ようやくの購入と読了。
ちなみに原作のゲームも興味はあったものの未プレイです。


さて、先に作画について触れてしまいますが、公式HPを見てきた限りではかなり原作のキャラデザに忠実な印象です。
またデザインだけでなく、コマ割・アクション描写などを含め読み易く分かり易く良質。
強いて欠点を挙げるならキャラデザ・画風ともにかわいい系に寄っているので、シリアスな場面などでの重みに欠ける点くらいでしょうか。


次にストーリー。
本作ではガンナーという銃使いの女の子が主役。
まだただの子供だった4年前。
迷宮でとてつもない怪物に襲われたところをとある冒険者に助けられたのですが、それと引き換えにその冒険者は命を落としました。
その後、イチカという一流の冒険者でありガンナーの元で修行を積み、仇討ちではなくもう一度あの怪物と会うために再び迷宮に挑む、というように始まる物語。
その後の展開はMMORPGなどのようにギルドというパーティーを組み仲間を増やしながら迷宮に挑み、成長していく彼女を描くというもの。
ゲームにはこれといったストーリー性がないそうですので、そういった意味ではゲームの世界を壊さず程良いストーリーづけがなされていると思います。


始めから終着点の定まっている作品ですので、完成度は高いと思います。
ただ、わずか2冊の上下巻構成のため若干駆け足気味なのが勿体無い。
上中下の3巻構成であればより一層完成されたものが読めそうであっただけに惜しい。
とはいえ、原作ゲームを知らずとも世界観を感じ取ることもでき、楽しめたので十分すぎる一作。
長くなくてさくっと読める完結済みの作品で何か面白いものがないかお探しの人には特にお薦めです。


尚、カバー下には上下巻ともにオマケ漫画が収録されています。