咲-Saki- 第13局「微熱」


合宿の甲斐もあり、現実でも限りなくベストに近い打ち方をできるようになった和。
そしてベストの和の中にネット麻雀のカリスマ、のどっちの影を見た透華。
宿願の相手を前に、意気も揚々に対局に望む彼女だったが・・・。

残り半荘4回、副将戦開始の第13話。
今週は透華の反応の数々とそれに合わせて動くアンテナが面白い。
父さん!強い妖気です!


さて、透華がやる気満々です。
しかし完全に空回り。にょろ〜ん
同時に観戦室の方でもちょっとした小芝居が・・・。
今宮の田中さん(眼鏡の方)は和の肩をもつようになったようです。雨降って地固まる。


ともかくも副将戦前半開始。
和も透華も生粋の理論派。
理屈で言えば半荘2回で優劣のつく組み合わせではなく、藤田プロも今年のシステムは勿体無いとのご感想。
それでもお嬢様、興奮を隠し切れずこんな展開を妄想。
相手が強いほどボルテージが上がる反面、打ち方はより冷静で堅実になる。とはチームメイト談。
ちなみにそういうのとは関係なく燃え上がれる相手=男がそのうちできるんじゃないのか、という井上のからかいに一は・・・
「と、透華に彼氏なんてできるわけないよ」と。
ワハハ、このガチ百合さんめ。


さて、試合の方ですが、最初のあがりは和。地味に小銭稼ぎ。
次いで透華がリーチ!いらっしゃいましー。待ちは3面様でよろしいでしょうか。禁煙・喫煙(ry
で仕掛けますが、和以外の面子も手堅い副将戦。
ロンあがりできず、ツモもなく流局。
しかしリーチ前の段階で和は2副露。
にも関わらず少ない手牌で降り切ったわけですが、その事に違和感を禁じ得ない透華。
まあ、確かに2副露聴牌という言葉もあるように、2回鳴いたら聴牌になっているのが定石。
少ない牌で逃げ切ったことは立派ですが、張っていれば降りながら上がることもできます。
のどっちならそれくらいの芸当はやってくるだろう、という考えなのでしょう。
早いところベストの状態に覚醒しろ、とご所望です。


そしてそんな透華の読み通り、未だベストではなかった和。
緊張や気負いが妨げとなっていた模様。
しかしそれもここまで。
スイッチオン卓上をあたかもゲーム画面のように認識し、無駄な情報を徹底排除。
サクサク手が進むようになる。


そして迎えるこの局面、和は七対子聴牌
透華も8000点の手まであと2歩。
和は1600点の上がりを見逃し、比較的ロンを狙いやすい西待ちでリーチ。
直後に透華が西ツモお嬢様オワタ\(^o^)/
まあ、振り込みは回避し、ツモの裏ドラなしだったので最悪の事態は回避。
おや、この上がりの前後から和の様子が・・・。
曰く、ランナーズハイみたいな状態らしい。
何にせよ、ついに覚醒。
相変わらず和が絡むと演出が派手に。うおっまぶしっ
って透華の様子まで・・・。
色めき立ちすぎ、というかどう見ても危ない人です。早くこっちに帰ってきて下さい。


とまあそんなわけでこの後もずっと和のターン!
フリテンからのツモ上がりまで華麗に決めて一人勝ち状態。
果たして透華はパーフェクトゲームを阻止できるのか。
OPのアレはこの場面のものだったんですね。
そして不穏な気配を見せる鶴賀の東横は・・・?




今週の余談。最後の場面、和のフリテン待ち変えからのツモ上がりについて解説。
まず、フリテンというのは自分の捨てた牌がひとつでも上がり牌に含まれていると、他の牌でもロンで上がれなくなるというルール。
本家中国麻雀にはない日本式麻雀独自のゲーム性と公平性を増すためのルールです。


これが最初の和の聴牌です。

その時の待ち(出たらロン・引けばツモで上がれる牌)はこの4種類。
作中でも言われていたように、を一度捨てているのでロンはできません。
ツモはOKですが、残っているのはのみ。


そこで和は東横の捨てた中をポン(ロンは駄目ですがポンは全然OK)。
を捨てて、こうなります。

待ちはの5種類。
いまを捨てたばかりなのでやっぱりロンできないことには変わりありませんが、残り有効牌は最大で*1の11枚。
最初の残り2枚から比べると格段にツモしやすそうになっているのが分かるかと思います。
フリテンをものともせず安牌切りつつツモあがり、カッコイイのでやってみたい展開っすね。

*1:この局面では透華の手牌が映らないので正確な残り枚数は不明です