GOSICK 3

GOSICK03 (角川コミックス ドラゴンJr. 128-3)

ひょんなことから手に入れた招待状を使って船上パーティに参加した一弥とヴィクトリカ。
しかし乗り込んだ船は幽霊船と噂される船だった。
更に不可解な現象が起こり始めた挙句、死者まで出る始末となり･･･。
同名小説のコミカライズ第3巻。


ひっそりと、しかし着実かつ順調に進展している漫画版ゴシックです。
本家の刊行が止まって久しいため、いまや漫画くらいしか新しい楽しみがないのも手伝ってやたら愛着のわく作品。


さて、今回は原作1巻の中盤から終盤までを収録。
事件が起きてから無事収束するまでが描かれます。
解決編とも言うべき原作1巻の最後は次巻でのお楽しみ。
相も変わらずひねくれ者のヴィクトリカにめげることなく真っ直ぐ向き合っている一弥という光景があちこちに満載。
とりわけ、自分も非力な子供ながらにヴィクトリカを守ろうと一生懸命な一弥が微笑ましく、見ていて楽しい。
真摯な一弥の姿勢にほだされるヴィクトリカも可愛らしいです。


また、全体としてはふわふわしていてミステリー向きではない作画もここぞと言う時には引き締まった緊迫感のある絵を見せてくれます。
このギャップが良い方にはたらいている気もします。


尚、この巻では数少ないヴィクトリカの本音が見られるシーンがあります。
必見の場面です。