BAMBOO BLADE B 1

BAMBOO BLADE B 1 (ガンガンコミックス)

BAMBOO BLADE B 1 (ガンガンコミックス)

売り切れ続出。
もうひとつのバンブレ第1巻。
今度の主人公は女子中学生だ。


さて、ようやくのBBBです。
本作は無印での登場人物の登場なしに、すべて新キャラで構成されています。
そして主人公は背が高く運動神経の良い(でも球技はド下手)の中学一年生の女の子──大城戸ユウ。
タマと事情は違うもののこちらも昔から剣道をやっている子ですが、やはり入学したての中学では剣道部には入らない、と決めている状態。
てゆーかむしろ剣道キライとすら言い出す始末。
なぜなら自分は弱っちいから。
そしてそう考える理由は、ずっと稽古をさせられてきた年下の男の子ケンちゃんに一度も勝った事がないから。
でも、それだけで本当に弱いってことになるの?というお話。


というわけで、基本的な型は無印と同じものを彷彿とさせる作品。
展開も王道的でありながら興奮を誘う仕上がりになっています。
そして何より、いま無印がなおざりにして離れがちな「剣道」だけを描いているので楽しいです。
やはりバンブレにはこれがないとダメですね。
そこかしこにある小ネタやギャグなども共通していますが、やはり肝心要の剣道が一番大事。
それがある分、現状ではあっちよりもこっちの方が続きが楽しみです。
ちなみに小ネタの中には無印や作者の別作品(清杉とかマテパ)とリンクさせたものも見られます。
この辺の遊び心は相変わらずです。


作画に関しては公式的なアナウンスがないので憶測ですが、土塚さんともう一人との共同作業を思わせる雰囲気があります(アシさんを除く)。
無印では土塚さんはネームのみ、作画関連はすべて五十嵐さんが担当していました(分担作業)。
本作では男性キャラを中心に一部を自分で、残りを奥付に記載のある亜積沙紀さんが担当しているような感じ。
明らかに土塚絵なコマやキャラと、そうじゃないコマやキャラが混在しています。
そして主人公のユウはどうやら基本的に亜積さんの作画のようですが、ここぞという剣道勝負のシーンでは土塚さんが自分で描くこともあるようです。
(今回ラストの見開きで一本取る場面など)。
ここはどっちの作画かな、と考えてみるのもひとつの楽しみ方かも知れません。