咲-Saki- 第19局「友達」


龍門淵が2位以下を大きく突き放し、終局を向かえつつある戦い。
しかし咲も驚異的なあがりを魅せ、これに追いすがる。
だが、その時発した咲の言葉が衣の心の奥深いところへ突き刺さり、彼女に孤独を思い出させてしまう。
悲しみに暮れる彼女は力に任せて四度目のハイテイを繰り出し、咲の親を一蹴。
勝負は残すところオーラスのみ・・・。

先週唐突に入った「大明槓嶺上開花は責任払い」というルール解説がネタバレと言われていた第19話。


さて、両親を失ったという衣の暗い過去に触れたアバン。
透華がとても良いお姉さんをしているわけですが、それでも衣の孤独は癒されず。
もう楽しくもない麻雀での勝負などさっさと終わらせてしまえとばかりにハイテイが飛び出す。
親を流され、親っかぶりで詰めた点差をまた広げられた咲。
だが、彼女の顔からは終始笑みが絶えず・・・。


始まる南四局、親はかじゅ。
各自逆転あるいは逃げ切りを目指し手を進めるが、かじゅの手だけ一切描写なし。
途中経過が一切見せられないということは国士手が進んでいるのだろうかと思われる最中、池田が四暗刻単騎待ちをツモ(ダブルなしの今大会でなければ64000点)。
が、ここでこれをあがる事は逆転の可能性を放棄するということ。
池田はこれをあがらない。


そして次家の衣が引いてきたのは彼女も想定外の一筒。
感覚によれば、これが咲の当たり牌。
だが同時に、彼女の感覚はこれをあがられても逆転はないと告げている。
しかし相手は今しがた自分の感覚を超越する力を見せてきた相手。
これまで通り打つか、それともここは引くか。
ここが勝負の分水嶺・・・。
悩む彼女へ不意に咲から思いもかけぬ声がかけられる。
「麻雀って楽しいよね」
衣と麻雀を打って・・・楽しい?
それを聞いた衣が取った選択肢は、今までの自分を曲げず感覚を信じるという事。
ツモ切りのイーピン出し。

さあ、どうなる!


カン!
 リンシャン成立、衣の責任払い。だが、まだ12000点。これでは足りない。
もいっこカン!
 続けて成立。だが、点数は変わらない。
さらにカン!
 三度目の成立。ついに、捉えた。
「ツモ・・・・・・清一・トイトイ・三暗刻三槓子・赤1(赤ドラ1)・嶺上開花」──即ち、数え役満
・・・・・・(゚Д゚)ス、スゲェ!
なんてものじゃない。この凄まじさ言葉にできない。
ハッ!待て、スーカンツではないのか!?(驚くところそこかよ)
いやはやしかし、これはなんか笑い涙出てくるくらいです。


でもってBGMと背景は少しくらい自重して下さい(ノ∀`)
さらに咲の笑顔がむしろ怖いです。
そもそも対局中・・・それもあの状況で、迷う相手に話しかけて(一般的にはマナー違反)「一緒に楽しもうよ♪」→出された牌で32000直撃。
これらを総合的に踏まえると、どう考えても鬼畜です。悪魔です。
残酷すぎて〜こわい〜
咲さん、魔王認定おめでとうございます。
ウフフ。


何はともあれ試合終了。清澄高校逆転優勝。
そして、衣は逃した優勝の代わりにたしかなモノを手に入れることができた、と。
今週は最終局でかじゅが一度でも衣を直撃して点数を削り連荘させた後で咲に逆転したりさせず、一発で勝負を決めた事。
咲が衣から四槓子で勝ちをもぎ取らず、あくまで数えで役満に持っていく辺りに原作者の拘りを感じました。
(尚、やはりかじゅは国士無双の手が進み、イーシャンテンまで行っていました。
 しかし結局は間に合わず。
 ここで必要なのは一発で逆転できるそんな手ではなく、もっと早い手だったという結果に・・・。)


この後は各校エピローグ。
風越ではコーチが、鶴賀ではかじゅとモモがドラマをみせ、残るワハハ達は・・・なにしとん(笑)。
そして龍門淵。ここに最大のドラマが・・・。
いい話だなー(´;ω;`)ブワッ
これはアレですね、もう龍門淵が主役で咲たちがそれを打ち負かしたライバル校という感じ。本来逆のはず。


というわけで19話、良い最終回(ry
アバンは稀に見る長尺、EDは特殊ED。
これで最終回じゃない方が変な感じですが、アニメは放送枠とのお付き合い。
来週からはオリジナル脚本でストーリー進行。
サービス的にお約束の水着回を挟んだら個人戦が始まるようです。




今週の余談。ルールとか設定とかのおさらい。
まず今回のキーとなった責任払い。
大明槓での最初のリンシャン牌であがられたら責任払いというだけでなく、連槓でもそのまま責任を切らずに継続(包)というクソゲーかと思うようなルールでしたが、実際に競技に採用されている例もあるなど意外と現実的だったりもします。


でもってその時のあがり形について。
海底撈月の象徴牌は一筒。嶺上開花の象徴牌が五筒。
つまり、衣が自身の得意技であるハイテイの象徴牌を捨て、それを起点に咲が一、二、三とカンしていき自身の得意技の象徴牌で逆転のツモあがり。

何であがっても点数は変わらないんですが、実に綺麗な形での幕引きだったりします。
細部まですごい拘りようですねー。


最後に個人戦
団体戦同様2日間の日程に分かれるようですが、初日は東風戦。
但しトーナメントではなく、リーグ戦。
東風戦を異なる面子で何度も戦い、得点あるいは勝ち点でランキングをつけていくシステムです。
そしてこれは推測ですが、初日で上位に絞りこみ、2日目は東南の半荘戦で全国出場者を決めるのではないかな、と。
2日目もリーグなのかそれともトーナメントなのか、何人が全国へ行けるのかはまったくわかりませんが。



この投票ツールでは再投票ができません。
一度誰かに入れてしまった人は今週の内容を踏まえて別のキャラに入れたい、という状況に対応不可・・・。
併設サイトの「アニみる!」ではそういった状況にも対応できる投票ツールを使用しておりますので、よろしければそちらでどうぞ。
(リンクはページの上方部にあります。)
ところで、ここでも向こうでも衣の得票が今週までゼロでしたが、再投票不可のこっちはともかく、向こうは今回でさすがに票が入る気がします。
というか入れてあげて・・・。