Phantom(ファントム) 第24話「対峙」


美緒を攫い、ついにはリズィを手にかけとどまるところを知らぬドライの暴走。
やがて彼女の苛立ちはあまりにも違う平穏な世界を生きる美緒にまで向けられることとなる。
一方、美緒を人質に取られ身動きの取れなくなった玲二は未だ揺れていた。
そんな彼の内心を察したエレンはメッセージだけを残し、単身ドライの元へと向った。

あまりにも悲しい対立の構図、第24話。


この話を除けば残り2回、もう大詰めです。
自分が責任を取らなければならないが、キャルを傷つけたくはない(もう十分傷ついてますが、この上物理的にも、という事で)玲二は、ではどうすればいいのかがわからない。
そこで、代わりに決着をつけるために動くエレン。
そしてこの独白・・・。
あなたにエレンと呼ばれて以来
私の命はあなたを守るためにありました
生きていて欲しい 生き続けて欲しい
あなたが生き延びてくれるなら
それが 私の 生きた証です

何この遺言(つД`)
想いが純粋すぎます。
一途な気持ちが正方向に純粋培養されたかのような。
(しかし結局半日かけてウロウロしてただけって結構マヌケなような・・・。
 ここに行けばドライに会えるという確信があったのと違うのか・・・。)


一方キャルの方は腹立ち紛れに美緒を辱める。
そうして一時は優越感に浸り哄笑をあげるも、思い詰めて泣き始める始末。
れぇじぃぃぃ・・・(´;ω;`)
あーあー、なんかもう自分でも何がしたいのか、玲二にどうして欲しいのかもわからなくなっちゃってるような感じでしょうか。
こっちもこっちで一途に想っていたのに忽然と目の前から姿を消され、怒りも悲しみもぶつける先がなく、負の方向に気持ちが育ちすぎたみたいな印象。
ここだけキャルに戻った風にも思えました。


そして美緒も美緒で真剣。
いざこざに巻き込まれてこんな目に遭いながらも玲二が好きだと言う。
だから何かできることはないか、と痛切な叫び(´・ω・`)
でも、何もできることはない。


やってること自体は既存のラブコメのものとそう大差はないはずなんですが、作品の世界が違うとこうも違って見えるのか。
生きている世界が命のやり取りが当たり前っていうこんな世界なので、亡きリズィ姐さんも含め女性陣のドラマは濃厚でたまらんものがあります(´;ω;`)
そして、そのくせ玲二のへたれっぷりはそこらの主人公とそう違わないっていうのが哀しい。
これはもはや、玲二さんは罪深すぎるので死んで償うべき。
が、それをすると余計悲しむ人が増えてしまうとゆー・・・。
生きてるだけで罪深く、死んでも罪深いとかどんだけー。
なんと業の深いイケメンか。
アンタはもう生まれてきたこと自体が間違いだヽ(`Д´)ノ(マテ)


尚、志賀及び梧桐は事がここまでの事態となっても、苦虫を噛み潰しながら動くこと適わず堪えるしかないとのこと。
片やサイスはこれこそ思惑通りとばかりに意気揚々とやりたいようにやるようで・・・。


それと、先週今週とBGMが神がかりすぎです。
いや、まあ、あんあんの喘ぎBGMもそれはそれとしてですが、そうではなく、真面目に。
ここしばらくサントラが欲しいと思えるほど作品の世界作りと盛り上げの一翼を担っているアニメを見てなかったように思えますが、久しぶりに会心のものが出てきたなぁ、と。
あれほど好きな梶浦さんがてがけたパンドラのサントラも結局買わずじまいとなっているので、これほどのものは今年初ですね。
昨年まで遡ってようやくしおんの王とギアスR2が出てくるかな、というくらい。
ちなみに、ここ最近のエピソードで使われるようになった曲は発売済みのサントラには収録されていません。
今月末発売のVol.2に入っているかと思います。
となると1は迷うところですが(1にも良い曲は結構入ってます)、2は買いだな。


というわけで24話でした。
予告映像とサブタイ、来週は誰にどういう形でやられるにせよ、キャル死亡回になるのかな。
どう転んでも全員が救われるハッピーエンドにはいけなさそうな作品なだけに、生存にはあまり望みがない・・・。